【プロが解説】Premiere Proで動画を書き出すときの3つの注意点!
- 細かい書き出し設定とかよく分かんないんだよね
- 書き出しがうまくできない…
- 動画を書き出している時間も有効に使いたい!
こういったお悩みにお答えします。
『書き出し』は動画編集作業の最後のステップ。ここでつまづいてしまうと、いつまで経っても納品できません。
書き出し作業自体、時間がかかる工程のためうまくいかないと納期を圧迫してしまいます。
この記事では、現役の動画編集ディレクターが初心者の方向けにPremiere Proで動画を書き出すときの3つの注意点について解説しますので、最後まで読むことでエラーやミスなくスムーズに書き出す方法が分かります。
効率よく作業をしましょう

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目次
Premiere Proで動画を書き出す手順
まずは、動画を書き出す手順をおさらいしてみましょう。
『そんなこと知っとるわ!』という方は次の項目にスキップしてください。
動画を書き出すには、左上の『ファイル』→『書き出し』→『メディア』をクリックします。
ショートカットキーはCtrl+M(Macの方はCmd+M)です。頻繁に使うコマンドなので覚えておきたいですね。
『書き出し設定』のウインドウが開くため、書き出しの形式などを設定していきましょう。
形式とプリセットを指定
形式は、特に指定がなければH.264を指定しましょう。
Googleのサポートページにも記載があるように、H.264はYouTubeでもおすすめされている規格です。
次にプリセットです。動画の目的に合ったものを選びましょう。と言っても、ほとんどの場合は『ソースの一致』で大丈夫です。
最終的にYouTubeなどにアップロードする動画の画質と、撮影する画質は合わせてあることが多いですからね。
画質を変えたい場合は、プルダウンを開いて目的のものを選べばOKです。
動画の保存先を指定したい
動画の保存先は、右側の『出力名』をクリックすると指定できます。デスクトップなど、わかりやすい保存先を指定しておきましょう。
映像・音声のみ書き出したい
『出力名』の項目の下には『ビデオを書き出し』『オーディオを書き出し』というチェックボックスがあります。基本は両方チェックをつけた状態で問題ありませんが、映像だけ・音声だけを出力したい場合は不要な項目からチェックを外しましょう。
書き出し範囲を指定したい
Premiere Proでは、動画を書き出す範囲を
- シーケンス全体
- シーケンスイン-アウト間
- ワークエリア
- カスタム
この4つの中から選択します。
基本的には『シーケンス全体』で問題ありませんが
シーケンス内の一部だけ書き出したい場合は『ワークエリア』『カスタム』などに設定して、書き出したい部分を指定しましょう。
詳しい解説は以下の記事をお読みください。

2つの方法を解説!
これらの設定が完了したら、右下の『書き出し』をクリックすると動画が書き出されます。
書き出すときの3つの注意点
動画を書き出すときの注意点3つを解説します。
- 高画質で書き出す場合は
最高レンダリング品質を使用 - Media Encodorを使うと他の作業ができる
- 映像にノイズが入ったら対処必須!
順番に見ていきましょう。
高画質で書き出す場合は
最高レンダリング品質を使用
書き出し設定画面の右下に『最高レンダリング品質を使用』というチェックボックスがあります。動画を高画質で書き出したい場合はチェックを入れるようにしましょう。
これにより、異なる画質に変換して書き出すときにディティールを保持してくれるため、画質の劣化を最小限に抑えることができます。
普段はチェックを外しておこう
なんとなく『毎回チェック入れとけばいいか』と考えがちですが、普段は入れる必要はありません。
チェックを入れても意味がないばかりか、書き出しに余計な時間がかかってしまいます。
『ソースメディアと同じフレームで書き出す場合は、この設定を選択しないでください』と書かれていますね。
指示書で動画サイズが示されている場合など、元の動画からサイズを変更する事情があるときのみチェックを入れればOKです。

時短していきましょう。
Media Encodorを使うと他の作業ができる
Premiere Proで動画を書き出すときにはMedia Encodorを使うと便利です。

Media Encodorは、その名のとおりエンコード(動画の書き出し)専用のソフトです。
『そんなソフト聞いたことない!』という方もいるかもしれませんが、Premiere ProやAdobe CCの契約に附属してくるため、あなたも使うことができますよ。
Creative Cloud Desktopを開いて確認してみてください。
Media EncodorはあくまでもPremiere Proとは別の独立したアプリケーション。書き出しをこのソフトにまかせてしまうことによって、動画の書き出し中もPremiere Pro上で編集作業をすることができます。
一方、Media Encodorを使わないと、書き出し中はPremiere Proが使えないためただ待っていることしかできません。
ちょっと休憩したり、立ち上がって体を動かしたりと書き出し中の時間を有効に使うこともできますが、納期が迫っているとそれどころではありませんよね。
『書き出しの時間もPremiere Pro上で作業したい!』という方はMedia Encodorを上手に活用しましょう。
Media Encodorの使い方はとても簡単です。
Premiere Proで書き出すときに『キュー』をクリックするだけです。
すると自動的にMedia Encodorが起動し、このような画面が表示されます。形式・プリセット・出力先を確認しましょう。
問題なければ、右上にある緑色の△アイコンをクリックすると
Media Encodor上で動画の書き出しが始まります。
リソースには注意
Media Encodorで動画を書き出している間はPremiere Proを自由に使えるのですが、PCのリソースには注意しましょう。
PCのスペックが低いと、Media Encodorだけでリソースがいっぱいいっぱいになってしまうこともあります。1台のPCで処理していることには変わりありませんからね。
リソースに余裕があれば、Media Encodorで書き出しをしながらPremiere Proで通常どおり編集を進めることができるでしょう。
映像にノイズが入ったら対処必須!
書き出し後に動画を確認してみると、映像にノイズやチラつきが入ってしまうことがあります。
映像にノイズが入る原因はいくつもあり、それぞれに解決法も異なってくるため厄介な問題です。
当然そのままでは納品できませんので、なんとかしてノイズが入らないように書き出す必要がありますよね。
主な対処法としては
- PCのスペックを確認
- レンダラー設定をソフトウェア処理に変更
- レンダリングの最適化を『メモリ』に変更
- メディアキャッシュの削除
- Premiere Proのダウングレード
これらが挙げられます。
『書き出し時にノイズが入ってしまう!編集はとっくに終わってるのに!!』という状態はしんどいですよね。なるべく的確に対処して解決しましょう。
詳しい解説は以下の記事をお読みください。

ちらつきへの対処法5選!
書き出し時間の短縮はとても大事
動画編集者にとって、書き出しにかかる時間を短縮することはとても重要です。
編集が終わったら確認するために書き出し、修正があれば直してまた書き出し…と11本の動画を納品するまでには何回も書き出し作業を行うことになります。
1回の書き出しにかかる時間が10分だとしても、1本の動画を納品するまでには短くても30分~長ければ1時間くらいは書き出しだけで時間がとられてしまうのです。
書き出し設定にミスがないようよく確認したり、Media Encodorを使ったりと、なるべく効率的に作業を進めたいですね。
当然ですが、納品や修正対応が迅速にできればクライアントからの評価もアップしますよ。
『Premiere Proで動画を書き出すときの3つの注意点!』のまとめ
- 高画質で書き出すときだけ最高レンダリング品質に
- ノイズが入る場合は焦らず的確に対処しよう
- 書き出している時間を効率的に使おう

積み重ねていきましょう。
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ここまでお読みいただきありがとうございました!