Ryzen9で動画編集ってどうなの?
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- 動画編集するのにRyzen9って必要?
- Ryzen7やRyzen5じゃダメなのかな?
- なるべく出費を抑えつつ動画編集を始めたい!
こういったお悩みにお答えします。
動画編集ってハイスペックなパソコンが必要なイメージですよね。
でもあまりにスペックが高すぎると宝の持ち腐れになってしまい、『こんなに高いパソコンじゃなくてよかったな…』なんて後悔することも。
この記事では、現役の動画編集ディレクターが
- Ryzen9なら動画編集には十分
- Ryzen9の性能
- Ryzen5とRyzen7の違い
- 動画編集用パソコンはメモリ・GPUも重要
- 動画編集用パソコンはコスパ重視で選ぼう!
- Ryzen9搭載の動画編集用パソコン3選!
これらについて解説していくので、最後まで読むことで動画編集にRyzen9搭載のパソコンは必要なのかどうかが分かります。
結論としては、Ryzen9ならCPUの性能はまったく問題なし。スムーズに動画編集できるでしょう。
一方、Ryzen5やRyzen7の3000シリーズ以降を搭載したパソコンでも動画編集は可能なので、予算と相談しながら選びましょう。個人的にはRyzen7あたりがバランスが良くておすすめです。
- 会社員に絶望し、退職届を叩きつけることを決意
- 副業で動画編集を始め、半年後に月10万円を稼ぎフリーランスに
- 動画編集者として200本以上を納品
- 現役の動画編集ディレクターとして活動中
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Ryzen5やRyzen7、Intelシリーズとの比較は以下の記事で詳しく解説しています。
>>動画編集できるスペックを持つRyzen搭載のおすすめPC9選!
Ryzen9なら動画編集には十分
はじめに結論ですが、Ryzen9を搭載したパソコンであれば動画編集は十分に可能です。
満たしているからです。
Adobe社の動画編集ソフトPremiere Proは業界スタンダードなソフトで、多くの方が動画編集に利用しています。
これから動画編集を始めるなら、最低限Premiere Proが快適に動くパソコンは準備しておきたいところ。
ソフトもあるのでは?
もちろん、動画編集ソフトによって必要なスペックは異なります。しかし、ほかのソフトを使う予定の方もPremiere Proの推奨スペックは意識しておくのがおすすめです。
『とりあえずフリーソフトで動画編集を始めたけど、結局Premiere Proに乗り換えた』という私のような編集者も多いんです。
いずれソフトを乗り換えることになったとき、パソコンごと買い替えるなんて大変。はじめから十分なスペックを持つパソコンを選びたいですね。
Adobe公式ページでスペックを確認
Adobe公式ページに行くと、Premiere Proを動かすための推奨スペックとして
AMD Ryzen™ 3000 シリーズ以降
と記載されています。
『3000シリーズ以降』というのはいわゆる『世代』のこと。1000シリーズから始まり、製造された時期が新しくなるほど2000・3000と数字が大きくなっていきます。
しかしRyzen9であれば、世代をいちいち確認する必要はありません。なぜなら、Ryzen9は最も古いものでも3000シリーズなのです。
Ryzen9が発売されたのはRyzen5やRyzen7よりもかなり後の2019年。当時最新だったRyzen5やRyzen7に合わせて3000シリーズからスタートしたため、1000シリーズ・2000シリーズはそもそも存在しません。
『コア数が多いから』ではなく『作られた世代が新しいから』という理由でRyzen9はPremiere Proの推奨スペックを満たしているんですね。
Ryzen9の性能
Ryzen9は2019年にはじめて発売されたAMD社製のCPU。最大16コア32スレッドで、Ryzenシリーズの中でも最上位機種にあたります。
かなりハイスペックなCPUであるRyzen7でも最大8コア16スレッドと、Ryzen9の半分の数しかありません。Ryzen9のとんでもない高スペックぶりが際立ちますね。
ライバルはIntel core i9ですが、Premiere Proを動かしたときのパフォーマンスは…正直core i9のほうが上(参考:Puget Systems)。
その分Ryzen9のほうが価格が安いので、出費を抑えたい方におすすめのCPUです。
Ryzen9は以下のように多くのモデルが発売されています。
モデル | コア数 | スレッド数 | クロック 周波数(GHz) |
GPU | 発売日 | 価格 | |
Ryzen9 | 3900 | 12 | 24 | 3.1 | なし | 2019年9月24日 | OEM |
3900X | 3.8 | 2019年7月7日 | 59,800円 | ||||
3900XT | 2020年7月23日 | ||||||
3950X | 16 | 32 | 3.5 | 2019年11月25日 | 89,800円 | ||
4900HS | 8 | 16 | 3.0 | あり | 2020年3月16日 | OEM | |
4900H | 3.3 | ||||||
5900 | 12 | 24 | 3.0 | なし | 2021年1月12日 | OEM | |
5900X | 3.7 | 2020年11月5日 | 64,980円 | ||||
5950X | 16 | 32 | 3.4 | 96,800円 | |||
5900HS 5980HS |
8 | 16 | 3.0 | あり | 2021年1月12日 | OEM | |
5900HX 5980HX |
3.3 | ||||||
6900HS 6900HX 6980HS 6980HX |
3.3 | 2022年1月3日 | |||||
7900X | 12 | 24 | 4.7 | あり | 2022年9月30日 | 92,500円 | |
7950X | 16 | 32 | 4.5 | 117,800円 |
(Wikipediaから抜粋して作成)。
この表にあるどのCPUでもPremiere Proの推奨スペックは満たしていますが、この記事では比較的新しめのRyzen9 5900以降が搭載されたパソコンに絞って紹介しています。
Ryzen5・Ryzen7とRyzen9の違い
動画編集をするのにRyzen5・Ryzen7ではダメなのでしょうか?Ryzen9と性能を比べてみましょう。
Ryzen5・Ryzen7とRyzen9の4000シリーズでベンチマークを比較すると
- Ryzen5 4500U:11049
- Ryzen7 4700U:13510
- Ryzen9 4900H:19265
このようにRyzen9が圧倒的(出典元:Passmark)。高画質な動画を編集するときもサクサク対応できるでしょう。
コア数・スレッド数が多いので、多くのソフトを同時に使いたい方・ゲームもしたい方には特におすすめです。
その分Ryzen9は高価なのがデメリット。同じシリーズのRyzen7と比べると2~3万円ほどの価格差があります。Ryzen5やRyzen7の3000シリーズ以降でも問題なくPremiere Proを使うことはできるので、お財布と相談して選びましょう。
Ryzen5・Ryzen7搭載のパソコンについては以下の記事で詳しく解説しています。
動画編集用パソコンはメモリ・GPUも重要
ここまでCPUについて解説してきましたが、動画編集にはメモリやGPUのスペックも重要です。
再びAdobe公式ページでPremiere Proの推奨スペックを確認すると
- メモリ:16GB
- GPU:4GB
このように記載されています。メモリやGPUが低スペックだと、CPUがいかに高性能でもその能力を十分に発揮できません。
これから動画編集を始める方は、メモリ・GPUのスペックにも気をつけてパソコンを選びましょう。
メモリやGPUについて詳しくは以下の記事で解説しています。
>>【Adobe Premiere Pro】動画編集用PCの推奨スペック3項目!
動画編集用パソコンはコスパ重視で選ぼう!
これから動画編集用パソコンを購入する方は、なるべく安くてコスパがいいマシンを買うのがおすすめ。
その理由は簡単で、動画編集をやめてしまったときのダメージが少なくて済むからです。
せっかく動画編集を始めても、途中でやめていく人がたくさん。私もそんな動画編集初心者の方をたくさん見てきました。
あなたが動画編集を挫折するどうかかなんて誰にもわかりません。もし動画編集をやめたら、ネットサーフィンくらいにしかパソコンを使わなくなってしまう方も多いでしょう。
超高額なパソコンで動画編集を始めてしまうと、かなりもったいないですよね。
動画編集ソフトを快適に動かせる範囲で、なるべく安めのパソコンを選んでおきましょう。
なお、高画質な動画編集に対応できるハイスペックパソコンをお探しの方は以下の記事をお読みください。
Ryzen9搭載の動画編集用パソコン3選!
Ryzen9を搭載したパソコンを3つ紹介します。どの製品もPremiere Proの推奨スペック
- CPU:Ryzen 3000シリーズ以降
- メモリ:16GB
- GPU:4GB
これらの厳しい条件を満たしているので、これから動画編集を始めたい方はぜひパソコン選びの参考にしてみてください。
価格はあくまでも記事執筆時点のものなので、最新情報は公式サイトで確認してくださいね。けっこう目まぐるしく変わるんですよ。
Ryzen9搭載の格安デスクトップパソコン『ZEFT RA2E』
- CPU:Ryzen™ 9 5900X
- メモリ:16GB
- GPU:4GB
Ryzen™ 9 5900Xを搭載しているにもかかわらず、お値段はなんと税込181,280円!20万円未満でRyzen9搭載のパソコンを手に入れることができます。
しかしCPU以外の性能はPremiere Proの推奨スペックギリギリ。高画質の動画を編集しようとすると、メモリやGPUの不足が原因でカクつきそうな予感が…。
『メモリ・GPUくらいなら自分で増設できるよ』という方向けですね。
ユーザーからの評価は段階で4.89と高評価!納品が速いことも好評です。
初期投資を抑えて、格安でRyzen9搭載パソコンを購入したい方はぜひ検討してみてください。
高画質の動画にもラクラク対応できるノートパソコン『Lenovo Legion 760』
出典元:Lenovo公式サイト
こちらはLenovo製の最強ノートパソコン。
出典元:Lenovo公式サイト
Ryzen9 5000シリーズのCPUと32GBのメモリ、16GBのGPUで高画質の動画編集も楽々とこなす1台です。搭載しているGPU(RTX™ 3080)はシリーズの中でもかなりコスパがよくおすすめのモデルです。
ノート型なので持ち運びができるのもうれしいですね。
一般的にノート型はデスクトップ型よりも価格が高くなりがちなのですが、Lenovo Legion 760の価格はこの超スペックで税込269,830!とんでもなくコスパが良い製品です。
出典元:Lenovo公式サイト
ユーザーのレビューは3.7とちょっと微妙。しかしネガティブなレビューは『キーボードの配列』に関するものだったので、製品の品質には問題なさそうです。
もし予算が余ったら、自宅で作業するとき用のモニターなども買っておくのもおすすめ。小さい画面だとミスを見逃したり目が疲れやすかったりとデメリットも多いんです。
おすすめの動画編集用モニターは以下の記事にまとめてあるので、パソコンと一緒に購入する方は参考にしてください。
会社やカフェ・コワーキングスペースなど、外出先で動画編集をしたい方には特におすすめの1台です。
>>Lenovo Legion 760のセール状況を見てみる
Ryzen9の最新モデルを搭載したデスクトップ『ZEFT R40AB』
- CPU:Ryzen™ 9 7950X
- メモリ:32GB
- GPU:8GB
2022年9月に発売された、Ryzen9の最新モデルである7950Xを搭載したパソコン。4K動画くらいなら問題なく編集できそうなスペックです。
最新CPUを搭載しているだけあって、お値段はちょっと高めの税込358,380円。CPU単品で10万円以上しますからね。
レビュー結果はなんと満点の5.0!挙動も安定しているとの口コミがあります。
自宅で動画編集できるハイスペックパソコンをお探しの方は検討してみてください。
『Ryzen9で動画編集ってどうなの?』のまとめ
- Ryzen9搭載のパソコンなら動画編集には十分
- 購入するときはメモリやGPUも確認しよう
- コスパ重視の方はRyzen5やRyzen7でもアリ
ここまでお読みいただきありがとうございました!
私がRyzen9搭載のパソコンで動画編集を始めるなら、自宅でも外出先でも使えるLenovo Legion 760にするかなという感じです。
記事執筆時点では税込26万円台とお得なので、ぜひ検討してみてくださいね。
『もっと安いパソコンで十分』という方は以下の記事からRyzen5やRyzen7搭載のパソコンも見てみてくださいね。