Ryzen5で動画編集ってどうなの?
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- Ryzen5で動画編集ソフトはスムーズに動くのかな
- もっと高いCPUじゃないとダメ?
- なるべく出費を抑えつつ動画編集を始めたい!
こういったお悩みにお答えします。
動画編集用パソコンに必要なスペックって分かりづらいですよね。でも適当にパソコンを選んで『ソフトが重い!動かない!』なんてことになったら最悪です。
この記事では、現役の動画編集ディレクターが
- Ryzen5の3000シリーズ以降なら動画編集は可能
- Ryzen5の性能
- Ryzen5とRyzen7の違い
- 動画編集用パソコンはメモリ・GPUも重要
- 動画編集用パソコンはコスパ重視で選ぼう!
- Ryzen5搭載の動画編集用パソコン3選!
これらについて解説していくので、最後まで読むことでRyzen5搭載のパソコンでスムーズに動画編集できるのかどうかが分かります。
結論としてはRyzen5の3000Uなど、3000シリーズ以降であれば動画編集は可能。CPUのコア数ばかり気にするのではなく、世代にも注目して選びましょう。
- 会社員に絶望し、退職届を叩きつけることを決意
- 副業で動画編集を始め、半年後に月10万円を稼ぎフリーランスに
- 動画編集者として200本以上を納品
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Ryzen7やRyzen9、Intelシリーズとの比較は以下の記事で詳しく解説しています。
>>動画編集できるスペックを持つRyzen搭載のおすすめPC9選!
Ryzen5の3000シリーズ以降なら動画編集は可能
はじめに結論ですが、Ryzen5の3000シリーズ以降を搭載したパソコンであれば動画編集が可能です。
Ryzen5には『Ryzen5 3500』や『Ryzen5 5600X』のような型番があり、下4桁の頭文字が世代を表しています。
最も古いものは第1世代(1000番台)、新しくなるにつれて第2世代(2000番台)・第3世代(3000番台)と数字が大きくなっていくのが特徴。記事執筆時点では『Ryzen5 7600X』という第7世代(7000番台)が最新となっています。
この下4桁が3000以上の数字であれば動画編集OKということですね。
『Ryzen5 3500u』や『Ryzen5 5600X』ならOKで『Ryzen5 1500』や『Ryzen5 2500』ではソフトがスムーズに動かないかも、といったイメージです。
満たしているからです。
Adobe社の動画編集ソフトPremiere Proは業界スタンダードなソフトで、多くの方が動画編集に利用しています。
これから動画編集を始めるなら、最低限Premiere Proが快適に動くパソコンは準備しておきたいですね。
ソフトもあるのでは?
もちろん、動画編集ソフトによって必要なスペックは異なります。しかし、ほかのソフトを使う予定の方もPremiere Proの推奨スペックは意識しておくのがおすすめ。
『とりあえずフリーソフトで動画編集を始めたけど、結局Premiere Proに乗り換えた』という私のような編集者も多いんです。もしあなたがソフトを乗り換えることになったとき、パソコンごと買い替えるなんて大変ですからね。
Adobe公式ページでスペックを確認
Adobe公式ページに行くと、Premiere Proを動かすための推奨スペックとして
AMD Ryzen™ 3000 シリーズ以降
と記載されています。
『あれ?』と思った方もいるかもしれません。Ryzen『3』・Ryzen『5』のようなコア数の記載がないのです。
動画編集用パソコンを選ぶとき、コアの数だけを気にしている人が多いですが、実は大きな勘違い。
コア数だけが大事だとしたら、Adobeだって『推奨スペックはRyzen5以上』のような書き方をしているはずですよね。
Premiere Proを快適に動かせるかどうかは、コアの数よりも世代の影響が大きいということなのです。
世代が新しいほどコア1つ1つの性能は上がっていきます。『量よりも質』のような考え方ですね。
多いに越したことはありません。
Ryzen5の性能
Ryzen5は2017年にはじめて発売されたAMD社製のCPU。最大6コア12スレッドで、Ryzenシリーズの中では真ん中くらいの性能を持っています。Intel core-i5のライバルと言える製品ですね。
Premiere Proを動かしたときのパフォーマンスを同世代のIntel corei5と比較すると『わずかにcore i5のほうが上』というイメージ(参考:Puget Systems)。
その分Intel core i5よりもRyzen5のほうが価格が安いので、出費を抑えたい方におすすめのCPUです。
Ryzen5は多くのモデルが発売されており、Adobe公式サイトで推奨されていた3000シリーズ以降だけでもすごい数に…。
一覧表にしてみると
モデル | コア数 | スレッド数 | クロック 周波数(GHz) |
GPU | 発売日 | 価格 | |
Ryzen5 | 3400G | 4 | 8 | 3.7 | あり | 2019年7月7日 | 18,800円 |
3450U | 2.1 | 2020年Q2 | OEM | ||||
3500U 3550H |
2019年1月7日 | ||||||
3580U | 2019年10月 | ||||||
3500 | 6 | 6 | 3.6 | なし | 2020年2月22日 | 14,680円 | |
3500X | 2019年9月24日 | OEM | |||||
3600 | 12 | 2019年7月7日 | 23,980円 | ||||
3600X | 3.8 | 29,800円 | |||||
3600XT | 2020年7月23日 | 29,200円 | |||||
4500 | 3.6 | なし | 2022年6月10日 | 17,200円 | |||
4600G | 3.7 | あり | 2022年4月4日 | ||||
4500U | 6 | 2.3 | 2020年1月7日 | OEM | |||
4600U | 12 | 2.1 | |||||
4600H | 3.0 | ||||||
4680U | 2.2 | 2021年4月13日 | |||||
5500U | 2.1 | 2021年1月12日 | |||||
5600 | 3.5 | なし | 2022年4月15日 | 28,800円 | |||
5600X | 3.7 | 2020年11月5日 | 35,800円 | ||||
5500 | 3.6 | 2022年4月15日 | 23,300円 | ||||
5600G | 3.9 | あり | 2021年8月5日 | 36,800円 | |||
5560U 5600U |
2.3 | 2021年1月12日 | OEM | ||||
5600HS | 3.0 | ||||||
5600H | 3.3 | ||||||
5625U | 2.3 | ||||||
6600U | 2.9 | 2022年1月3日 | OEM | ||||
6600HS 6600H |
3.3 | ||||||
7600X | 4.7 | 2022年9月30日 | 49,900円 |
こんなにたくさんの種類があります(Wikipediaから抜粋して作成)。
この記事では比較的新しめのRyzen5 4000シリーズ以降を搭載したパソコンを紹介しています。
もしご自身で動画編集用パソコンを選ぶなら『Ryzen5だから』と一括りにせず、世代やクロック数などの違いも押さえておきたいですね。Ryzen5の3000シリーズと最新のRyzen5 7600Xでは性能が段違いですから。
Ryzen5とRyzen7の違い
『動画編集をするならRyzen5よりもRyzen7のほうがいい』と聞いたことがある方もいるかもしれません。
Ryzen5とRyzen7のベンチマークを比べると
- Ryzen5 4500U:11049
- Ryzen7 4700U:13510
このようにRyzen7のほうが高性能なため、よりスムーズに動画編集ができるでしょう(出典元:Passmark)。
Ryzen7のほうがコア数・スレッド数も多いので、多くのソフトを同時に使いたい方・ゲームもしたい方にはおすすめ。
一方、価格は2~3万円ほどRyzen5のほうが安くなりがち。
Ryzen5の3000シリーズ以降でも問題なくPremiere Proを使うことはできるので、お財布と相談して選びましょう。
Ryzen7がおすすめです。
1台のパソコンを長く使いたいなら、よりハイスペックなCPUが搭載されているパソコンがおすすめ。CPUは後から交換・増設するのが難しいですからね。
Ryzen7搭載のパソコンについては以下の記事で詳しく解説しています。
動画編集用パソコンはメモリ・GPUも重要
ここまでCPUについて解説してきましたが、動画編集にはメモリやGPUのスペックも重要です。
再びAdobe公式ページでPremiere Proの推奨スペックを確認すると
- メモリ:16GB
- GPU:4GB
このように記載されています。メモリやGPUが低スペックだと、CPUがいかに高性能でもその能力を十分に発揮できません。
これから動画編集を始める方は、メモリ・GPUのスペックにも気をつけてパソコンを選びましょう。
メモリやGPUについて詳しくは以下の記事で解説しています。
>>【Adobe Premiere Pro】動画編集用PCの推奨スペック3項目!
動画編集用パソコンはコスパ重視で選ぼう!
これから動画編集用パソコンを購入する方は、なるべく安くてコスパがいいマシンを買うのがおすすめ。
その理由は簡単で、動画編集をやめてしまったときのダメージが少なくて済むからです。
せっかく動画編集を始めても、途中でやめていく人がたくさん。私もそんな動画編集初心者の方をたくさん見てきました。
あなたが動画編集を挫折するどうかかなんて誰にもわかりません。もし動画編集をやめたら、ネットサーフィンくらいにしかパソコンを使わなくなってしまう方も多いでしょう。
超高額なパソコンで動画編集を始めてしまうと、かなりもったいないですよね。
動画編集ソフトを快適に動かせる範囲で、なるべく安めのパソコンを選んでおきましょう。
なお、高画質な動画編集に対応できるハイスペックパソコンをお探しの方は以下の記事をお読みください。
Ryzen5搭載の動画編集用パソコン3選!
Ryzen5を搭載したパソコンを3つ紹介します。どの製品もPremiere Proの推奨スペック
- Ryzen5 3000 シリーズ以降
- メモリ:16GB
- GPU:4GB
これらの厳しい条件を満たしているので、これから動画編集を始めたい方はぜひパソコン選びの参考にしてみてください。
価格はあくまでも記事執筆時点のものなので、最新情報は公式サイトで確認してくださいね。けっこう目まぐるしく変わるんですよ。
コスパ最強の動画編集用ノートパソコン『Lenovo IdeaPad Gaming 370』
出典元:Lenovo公式サイト
1つ目に紹介するのはLenovo製のコスパ最強ノートパソコン。
出典元:Lenovo公式サイト
Ryzen5 6000シリーズのCPUと16GBのメモリ、4GBのGPUで快適に動画編集ができる1台です。ノート型なので持ち運びができるのもうれしいですね。
ノート型はデスクトップ型よりも価格が高くなりがちなのですが、Lenovo IdeaPad Gaming 370の価格はなんと税込124,850円!とんでもなくコスパが良い製品です。
もし予算が余ったら、自宅で作業するとき用のモニターなども買っておくのもおすすめ。小さい画面だとミスを見逃したり目が疲れやすかったりとデメリットも多いんです。
おすすめの動画編集用モニターは以下の記事にまとめてあるので、パソコンと一緒に購入する方は参考にしてください。
会社やカフェ・コワーキングスペースなど、外出先で動画編集をしたい方には特におすすめです。
>>公式サイトでLenovo IdeaPad Gaming 370を見てみる
自宅でしか作業をしないなら『G-Tune PM-A』
出典元:マウスコンピューター公式サイト
G-Tune PM-Aはマウスコンピューター製のデスクトップパソコン。
- CPU:Ryzen™ 5 4500
- メモリ:16GB
- GPU:GeForce® GTX 1650(4GB)
Premiere Proの推奨スペックをしっかりと満たすスペックを持っています。価格は税込139,800円とかなりお買い得。
自宅でしか作業をしない方におすすめの1台です。
出典元:マウスコンピューター公式サイト
レビューは5段階中4.4とまずまず。コスパがいいデスクトップパソコンを探している方は検討してみてください。
>>公式サイトでG-Tune PM-Aのセール状況を見てみる
ワンランク上のGPU搭載『G-Tune HM-A-3060Ti』
出典元:マウスコンピューター公式サイト
2つ目にご紹介したG-Tune PM-Aと比べて
- GPU:GeForce GTX 1650(4GB) → GeForce RTX™ 3060Ti(8GB)
とバージョンアップしたパソコンです。RTX™ 3060Tiになったことで、かなり大きくGPUの性能が向上しています。
GPUの性能は編集した動画の書き出し速度などに大きく影響するもの。作業時間を短縮したい方や複雑なエフェクトを使いたい方はハイスペックのGPUを選ぶといいでしょう。
そのぶん価格は税込194,800円と、G-Tune PM-Aよりも高く設定されています。
お金とと作業時間を天秤にかけて、あなたが重視したいほうを選びたいですね。
>>公式サイトでG-Tune HM-A-3060Tiを見てみる
『Ryzen5で動画編集ってどうなの?』のまとめ
- Ryzen5の3000シリーズ以降なら動画編集OK
- 購入するときはメモリやGPUも確認しよう
- Lenovo IdeaPad Gaming 370がコスパ最強
ここまでお読みいただきありがとうございました!
私がRyzen5搭載のパソコンで動画編集を始めるなら、自宅でも外出先でも使えるLenovo IdeaPad Gaming 370にするかなという感じです。
記事執筆時点では税込12万円台ととてもお得なので、ぜひ検討してみてくださいね。