【Premiere Pro】風の音など、ひどい雑音をきれいに消す方法!
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こういったお悩みにお答えします。
風の音など、ひどい雑音が入っていると、話の内容が聞き取れずテロップも入れられませんし、視聴者にも内容が伝わりません。
雑音まみれの音声なんて聞いていて不快なので、動画から離脱してしまう人も多いでしょう。
この記事では、現役の動画編集ディレクターが
これらについて解説していきますので、最後まで読むことで雑音を減らし、聞き取りやすい音声にする方法が分かります。
はじめに結論ですが、『ハイパス』という特定の周波数を消すエフェクトを使ってみましょう。
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クロマノイズ除去では消せない雑音も多い
雑音を消すときに定番のクロマノイズ除去ですが、風の音など一部の雑音には効かない場合もあります。
以下の素材のように風の音が入ってしまっている場合、どのように対処すればいいのかを見ていきましょう。
今回のサンプル素材
今回使うのは、こちらの動画素材です。
風の音がうるさいですね。棒読みちゃんで読み上げた音声が入っているのですが、雑音のせいでとても聞き取りづらい…。
読み上げの音声自体も少し小さいため、聞き取りやすくするために音量を上げたいところです。
しかし、このままボリュームを上げると風の音も大きくなってしまい、音声が割れてしまいます。
音量を上げるためにも、まずは雑音を消す必要がありますね。
では、定番のクロマノイズ除去をかけてみましょう。使い方については以下の記事で詳しく解説しています。
>>参考記事:簡単に音声ノイズを除去するエフェクト2選!
こちらがクロマノイズ適用後との比較です。
少しはマシになった気もしますが、相変わらず風の音がうるさく、声は聞き取りづらいままです。この状態で納品するのは気が引けますね。
残念ですが、他の手を考えましょう。
ハイパスで風の音をきれいに消そう
この雑音を消すためには、ハイパスを適用するのがおすすめです。
ハイパス:指定した周波数をカットするエフェクト
ハイパスについて、Adobe公式サイトでは
指定したカットオフ周波数より低い周波数を除去します。
低音域のノイズやこもり音を軽減するために使用します。
と説明されています。
指定した周波数より下をバッサリ切り捨てるイメージ。
風の音は『ブオォォォォ』という低い音なので、ハイパスを使うとキレイに消すことができます。
一方、子どもの叫び声や救急車のサイレンなど、周波数の高い雑音に対してはまったく効果がありません。
また、ハイパスで低周波数帯をカットすると演者の声も変質してしまいますので、やりすぎには注意です。
それでは、実際にハイパスを適用させて、使い方や効果を見ていきましょう。
ハイパスの適用方法
エフェクトで『ハイパス』を検索し、適用したいオーディオクリップにドラッグ・アンド・ドロップで適用します。
次に『カットオフの周波数』を調整して、ハイパスの適用範囲を決めましょう。
例えば1,000Hzを指定すると、1,000HZ以下の周波数をカットしてくれます。
うまく調整して、演者の声を消さずに風の音だけが消えるようにしましょう。
これには完璧な正解はありませんので、いろいろと試してみるしかありません。とはいえ、数字を入力するだけなので簡単ですね。
今回は800Hzを指定したので、800Hz以下の周波数帯はカットされています。これで聞き比べてみると
ハイパス適用後は風の音がほとんど聞こえなくなっていますね。
もちろん全体のボリュームは変えていません。
かなりいい感じではないでしょうか。
このように、特定の周波数の雑音だけを消したい場合にハイパスは有効なエフェクトです。ぜひ試してみてください。
なお、高い周波数の雑音を消したい場合は『ローパス』というエフェクトがありますので、同じように適用すればOKです。
雑音を完璧に除去するのは無理なことも多い
複数の雑音が入っている場合など、編集では完璧に消せないことも多いです。
雑音のない動画を作るうえで最も効果的なのは撮影時に気をつけてもらうことですからね。
『どうしても雑音が残っちゃうなぁ…』という場合は、やれることをやったうえでクライアント・ディレクターに相談しましょう。
この記事に貼ってある動画のように、もとの状態と編集後の状態を聞き比べられるようにして相談すると、あなたが頑張ったことも分かってもらいやすいのでおすすめです。
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『風の音などのひどい雑音をきれいに消すエフェクトを紹介!』のまとめ
- クロマノイズでは消えない雑音も多い
- ハイパス・ローパスでいらない周波数をカットしよう
- やりすぎると声質が変わるので注意
他の編集者に差をつけましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!