【Premiere Pro】ネスト化のメリット2つと解除方法3STEPを解説!
- ネスト化って何のメリットがあるの?
- 整理されてないPrファイルを
ディレクターに送るのはまずいかな… - エフェクトの手間を減らして時短したい!
こういったお悩みにお答えします。
Premiere Proにはネスト化という便利な機能があります。
このネスト化を使いこなせていないと編集に余計な時間がかかり、納期に間に合わないリスクも上がってしまいます。
この記事では、現役の動画編集ディレクターが初心者の方向けにネスト化のメリット2つと解除方法について解説しますので、最後まで読むことでネスト化を使って編集時間を短縮する方法が分かります。

余った時間で一息つきましょう。
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目次
ネストとは
ネストとは英語で『巣』や『入れ子』を指します。
Adobe公式によると
シーケンスを別のシーケンス内に配置することをネストと呼びます。
これにより、ネストされたシーケンスを1つのクリップとしてエフェクトと編集を適用できるため、シーケンス内の複数のクリップを個別に変更しなくて済みます。
と説明されています。

図解すると
もともとのシーケンスの中に、いくつかのクリップをまとめた『小さなシーケンス』を作るイメージですね。
なんかいいことあるの?

ネスト化のメリット2つ!

- エフェクトを一括適用できる
- タイムラインが見やすくなる
ネスト化にはこれら2つのメリットがあります。
実際にPremiere Pro上でネストを作りながら解説していきます。
エフェクトを一括適用できる
このような(マナブさん風の)ローワーサードを作る場合を考えます。


まとまりのことです。
上の動画では
具体的には『位置』と『ブラー』のエフェクトがかかっていますね。
この3つの素材(クリップ)をあらかじめネスト化しておくことで、エフェクトを一括で適用できるため作業の効率化ができます。
では、実際の手順を見てみましょう。
まず、ネスト化したいクリップ(イラスト、名前、白いテロップベース)を選択状態にします。
ネストの名前を設定できますので、分かりやすい名前をつけましょう。今回は『プロフィール』という名前にします。
すると、3つのクリップが1つのシーケンス(ネスト)にまとまりました。
編集していると、たくさんのクリップがタイムラインに並ぶことも多いですが、ネスト化によってスッキリしますね。
こうして作成したネストに対してエフェクトをかけることによって、中に含まれる3つのクリップすべてを動かすことができ、編集作業が効率化されます。
ネスト化していなければ、3つのクリップそれぞれにエフェクトを適用する必要がありますよね。
複数のクリップに同じエフェクトをかけたいときは積極的にネスト化していくのがおすすめです。
タイムラインが見やすくなる
ネスト化するとタイムラインがスッキリと見やすくなるのは上でもお伝えした通りです。
また、たくさんのクリップがタイムライン上で縦に並んでいると、編集するときにタイムラインを上下に行ったり来たりしなくてはなりません。
地味にめんどくさいですよね。

画像が多いとなりがちです。
ネストに分かりやすい名前をつけておけば『あれ、このローワーサードってどのクリップだ?』と探す手間も省けます。
そして、あなたが見やすくなるということは、そのプロジェクトファイルを受け取った相手も見やすくなるということですよね。
動画編集の案件を受けると、クライアントやディレクターにプロジェクトファイルの提出を求められることが多々あります。
そのときにタイムラインなどが整理されていると、あなたの評価もアップしますよ。

見やすい方がありがたいですね。
タイムラインの整理など、プロジェクトファイルを提出するときのポイントは以下の記事で詳しく解説しています。

ネストの解除方法:直接はムリ
一度ネスト化した後で、直接元に戻す方法はありません。
ネスト化した直後であればCtrl+zなどで戻すことは可能ですが、たくさん作業をしてから『さっきのネスト、やっぱり元に戻したいな…』と思うこともありますよね。
そうなったときに使える『ネスト化解除』のようなコマンドは存在しないので、手作業で戻していく必要があります。
コマンドがない理由は分かりませんが、ネストを解除したときに『ネスト内のクリップをタイムライン上のどこに戻すか』とかの設定がめんどくさそうだなとは思います。
まあ、ないものは仕方ないので手作業でネストを解除する方法を解説していきます。
具体的には
- ネスト内のクリップをコピー
- 元のシーケンス内にペースト
- ネストを削除
という順番で行います。
では、先ほど作成した『プロフィール』というネストを解除していきます。
まずは解除したいネストをダブルクリックしましょう。
すると、このネストが新しいシーケンスとして開きますので
ネスト内のクリップを選択した状態で右クリック→『コピー』しましょう。
Ctrl+cでも切り取り(Ctrl+x)でも大丈夫です。
次に、元のシーケンスに戻って(画像の左上にある元のシーケンス名をクリックすると戻れます)Ctrl+vでクリップを貼り付けましょう。
ネストは削除してしまってOKです。
これで、ネストの中に入っていたクリップを元のシーケンスに戻すことができました。
コピーしたネストは変更しないように
ネストをコピーして何度も使いまわすときは、内容を変更しないように気をつけましょう。
複製したネストの内容を変更してしまうと、元のネストの内容も同じように変更されてしまうのです。
通常のテロップであれば、コピペ元のクリップとコピペ先のクリップは別物として扱われますよね。
どちらか片方のテロップの文言を変更しても、もう片方には影響しません。
しかし、ネストをコピーしたとき、ネストを構成するクリップたちは増えていないのです。
あくまでも増えたのはネストという『ガワ』だけ。
そのため、1つのネストをダブルクリックし、中のクリップを変更してしまうと、他のネストたちも一斉に変更されてしまいます。
一括で修正したいときは便利なんですけどね。
『このシーンに入っているネストだけ修正したい』という場合は
- 修正したいネストをダブルクリック
- 中のクリップをコピー
- 元のタイムラインにクリップを貼り付け
- 修正
- 貼り付けたクリップを再度ネスト化
という流れで、別のネストとして扱う必要があります。
『ネスト化のメリット2つと解除方法3STEPを解説!』のまとめ
- ネスト化で作業効率アップ!
- タイムラインもスッキリ見やすくなる
- ネスト化を直接解除する方法はない

してみると身につきますよ。
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ここまでお読みいただきありがとうございました!