【Stable Diffusion】色移りを防ぐ拡張機能『Cutoff』の使い方を解説!
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こういったお悩みにお答えします。
Stable Diffusionで複雑な配色を指定すると、色移りしてしまって思いどおりの結果にならないことも…。
そんな悩みを解決してくれるのがCutoff。色を指定するトークンの影響範囲を限定することで色移りを防いでくれるのです。
この記事では
- 【Stable Diffusion】色移りを防ぐ拡張機能『Cutoff』とは?
- Cutoffの導入方法
- Cutoffの使い方
- Cutoffの初期設定を変更する方法
- もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
- 生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
これらについて解説していくので、最後まで読むとCutoffを使って思いどおりの色分けをすることができるようになります。
この記事ではCutoffという拡張機能を紹介していますが、他にもおすすめの拡張機能を知りたい方は以下の記事も合わせてお読みください。
>>Stable Diffusionでおすすめの拡張機能(Extensions)を紹介!
【Stable Diffusion】色移りを防ぐ拡張機能『Cutoff』とは?
CutoffはStable Diffusionの拡張機能(Extensions)の一つ。イラストの色移りを防止してくれます。
普通にイラストを生成すると思いどおりの配色にならないときも、Cutoffを使うことでプロンプトの指示が正確に反映できるかも。
- a cute girl, white shirt with green tie, red shoes, blue hair, yellow eyes, pink skirt
このようなプロンプトでCutoffの効果を検証しています。
出典元:Github
上段の『False(Cutoffを適用しない)』では『blue hair』や『pink skirt』が反映されていないことが多いですね。
それに対して下段の『True(Cutoffを適用する)』では髪の色もスカートの色も正確に再現されています。
Cutoffを使うことで『他の部分の色が混ざってしまう』『うまく色が分かれてくれない』という悩みを解決してくれまず。複雑な色使いをしたい方はぜひ導入してみてください。
Cutoffの導入方法
CutoffをStable Diffusionに導入するのはとても簡単です。
Stable Diffusion web UIの操作画面で『Extension』→『Install from URL』タブを選択し
- https://github.com/hnmr293/sd-webui-cutoff
このURLをコピペしてください。
下にある『Install』ボタンを押すと、自動でインストールが始まります。
インストールが完了したら『installed』のタブに移動し、『Apply and restart UI』のボタンをクリックしましょう。Stable Diffusionが再起動され、Aspect Ratio selectorが適用されます。
再起動後、操作画面の左下に『Cutoff』という項目が追加されていれば導入完了です。
Cutoffの使い方
Cutoffの設定項目は以下のとおり。
- Enabled
- Target tokens (comma separated)
- Weight
- Details
- Debug log
順番に解説します。
Enabled
チェックをつけるとCutoffが適用されます。不要な場合は外しておきましょう。
Target tokens (comma separated)
色移りを防ぎたいトークン(単語)を入力する欄です。プロンプト欄に出てくるすべての色を記入するのが基本ですね。
例えば
- a cute girl, white shirt with green tie, red shoes, blue hair, yellow eyes, pink skirt
このようなプロンプトでイラストを生成するのであれば
Target tokens欄には『white,green,red,blue,yellow,pink』と色名を記入しておきましょう。トークンの間は『,』でつなぎます。
Weight
適用するCutoffの強さを決めます。数値が高いほど強力に作用するので、色の移り具合を見ながら調整しましょう。
Cutoffは絵柄にも影響するので、あまり強くかけすぎるのも要注意です。
Details
『Details』タブをクリックすると詳細なメニューが開きます。
初期設定では『Disable for Negative prompt』がチェックされています。ネガティブプロンプトにもCutoffを適用したい場合はチェックを外してください。
Cutoff stronglyも基本はチェックを外しておいてOK。思いどおりの結果にならなかったときにInterpolation methodと合わせて試してみましょう。
Debug log
チェックを入れると、Cutoffの処理に関するログが表示されます。問題があったときは参考になるかもしれませんが、普段はオフ推奨です。
Cutoffの初期設定を変更する方法
『ui-config』というファイルを編集することによって、Cutoffの初期値を変えることができます。
『stable-diffusion-webui』フォルダの中の『ui-config』をメモ帳などで開くと
たくさんの設定項目の中にCutoffに関する部分(”customscript/cutoff.py/~の行)があります。
例えば、Weightの初期値を0.5 → 0.7に変更したい場合
ui-configファイル内にある”customscript/cutoff.py/txt2img/Weight/value”の数字を『0.7』に書き換えてからStable Diffusionを再起動すると
はじめからWeightの値が0.7になっています。
普段よく使う設定に合わせてui-configを修正しておくと時短できておすすめです。
もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
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もう少し予算が確保できて、さらにハイスペックなグラボに興味がある方は以下の記事もお読みください。きっとあなたに合ったグラボが見つかりますよ。
>>【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!
PCごと買い替えを検討している方は以下の記事をお読みください。快適にStable Diffusionを使えるマシン3選を紹介しています。
>>Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!
生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
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例えば『a dog』というタグで検索すると、そのプロンプトで生成されたイラストだけを表示することができます。『あのイラストどんなプロンプトで生成したっけ?』『LoRAのトリガーワード忘れた』なんて迷わずに済みますよ。
Eagleは本来『約4,000円・買い切り型』の有料ツールですが、30日間の無料体験ができるので、とりあえず試してみてください。
『【Stable Diffusion】色移りを防ぐ拡張機能『Cutoff』の使い方を解説!』のまとめ
- Cutoffを使うとトークンの影響範囲を限定できる
- 色が混ざったり他の場所に移るのを防止しよう
ここまでお読みいただきありがとうございました!
他にもわからないことがあったら以下の記事をお読みください。初心者向けにStable Diffusionの使い方を一から解説しています。