【2023年6月】Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!

AIイラスト

こういったお悩みにお答えします。

自分のパソコンでStable Diffusionを使うには、それなりのスペックが必要。

特にGPUがスペック不足だと、やたら時間がかかったりすぐにエラーが発生したりととても不便です。

この記事では

これらについて解説していくので、最後まで読むとStable Diffusionを使うために必要なパソコンがわかり、快適にイラストを生成していくことができます。

Stable Diffusionのダウンロード方法や使い方については以下の記事で詳しく解説しています。Stable Diffusionに関してわからないことがある方は読んでみてください。

>>【完全初心者用ガイド】Stable Diffusionの使い方を徹底解説!

Stable Diffusionに必要なスペックを確認


Stable Diffusionに必要なパソコンのスペックをまとめると

  • デスクトップ型
  • OS:Windows
  • CPU:あまり気にしなくてOK
  • ストレージ:1TBのSSD
  • メモリ:16GB(学習もするなら32GB)
  • GPU(グラボ):VRAMが12GB以上

こんな感じです。予算としては最低でも15万円~20万円ほどは用意しておきたいところ。

まず前提として、Stable Diffusionには決められた『推奨スペック』のようなものは存在しません。市販のソフトと違って、ユーザーからお金をとって販売しているわけではないですからね。

オープンソースのプログラムなので、『みんな自由に使ってね』というスタンス。その代わり、もし使えなくても自己責任です。

この記事では実際に使用しているユーザーの声も聞きつつ、どのくらいのスペックがあれば安心してStable Diffusionを使えるのかということを解説していきます。

デスクトップ型

AIイラスト用のパソコンとしておすすめなのはデスクトップ型です。

AIイラストを生成するうえで最も重要なパーツはグラフィックボードなのですが、ノート型に搭載できるグラボはサイズが小さい製品のみ。コスパが良いデスクトップ用グラボを使うことができないのです。

その結果、デスクトップ型に比べて価格・性能面で大きく劣ることに。

『外出先でStable Diffusionを使いたい』という方もいると思いますが、よほど予算に余裕がない限りはデスクトップ型を選択するのがおすすめです。

OS:Windows

OSはWindowsがおすすめ。Stable Diffusionを使うためのWeb UI(ユーザーインターフェイス)はもともとMac向けではありません。

Web UIの公式ページでは

現在、Web UIのほとんどの機能はmacOS上で正しく動作しますが、最も注目すべき例外はCLIPインタロゲータとトレーニングです。トレーニングは機能しているように見えますが、信じられないほど遅く、大量のメモリを消費します。

現在、macOSのGPUアクセラレーションは大量のメモリを使用します。

このような記載が(どちらも日本語訳)。

快適にAIイラスト生成を楽しみたいならWindowsが無難でしょう。ユーザー数が多いため、エラーやトラブルの際に解決方法が見つけやすいのもメリットです。

CPU:あまり気にしなくてOK

Stable Diffusionを使ううえで、CPUがネックになることはほとんどありません。イラスト作成の中心となるのはあくまでもGPUです。

私も数世代前(第9世代)のCPUで試してみましたが、まったく問題なし。

よほど古い製品(10年前とか?)でない限り、CPUのスペックについて心配する必要はないでしょう。もちろん、Intel製でもAMD製でもOKです。

ストレージ:1TBのSSD

ストレージ容量は1TBのSSDを備えておくのがおすすめです。

必要なストレージ容量は

  • どのくらいの関連ツール(モデルなど)をダウンロードするか
  • どのくらいの枚数イラストを生成するか
  • イラストの解像度はどのくらい大きいか

これらの要因で大きく変わるため、予想が困難です。

とはいえ『人によって違うからわからない』だけだとあまりにも不親切なので、筆者自身の経験も踏まえつつ『普段使いするデータを確実に置いておける容量』と考えて1TBとしました。

正直、購入前にあまり深く考えても意味がないと思います。必要に応じて外付けHDDなどを購入していく方がコスパが良いでしょう。4TBの外付けHDDなんて1万円未満で買えますからね。

メモリ:16GB(学習もするなら32GB)

Stable Diffusionを使ってイラストを生成するなら16GB以上のメモリを搭載しておきましょう。

Web UI製作者のページでは

AUTOMATIC1111公式サイトGPUスペック
出典元:AUTOMATIC1111

プログラムをスムーズに実行するには、16GBの通常のRAMが必要です。

と明記されています。普通にイラストを生成するうえでは16GBあればOK…なのですが、LoRA学習など上級者向けの機能を使う場合は32GBほしいところ。

  • 初期費用を抑えたい・エンジョイ勢:16GB
  • ガッツリ取り組みたい・ガチ勢:32GB

くらいのイメージで考えておいてください。メモリはもともと安いパーツで、後から増設するのも簡単。ストレージと同様に、あまり真剣に悩むべき項目ではないでしょう。

この記事では16GBのメモリを搭載したマシン1機種と、32GBメモリを搭載した(ガチ勢向けの)マシン2機種を紹介しているのでよかったら参考にしてみてください。

GPU(グラボ):VRAMが12GB以上

Stable Diffusionを快適に使ううえで、最も重要なのがグラボのスペックです。

『VRAM』と呼ばれる画像処理専用のメモリ容量が12GB以上あるものを選びましょう。

12GBのVRAM容量を確保したうえで

  • イラストの生成速度をアップさせたい
  • 予算に余裕がある

こんな方はもっと上位のグラボが搭載されたハイスペックパソコンを選ぶのがおすすめです。

12GB以上が望ましい理由やおすすめのグラボ3選については以下の記事で詳しく解説しています。

>>【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!

Stable DiffusionでのAIイラスト作成におすすめのパソコン3選


Stable DiffusionでのAIイラスト作成におすすめのパソコン3選を紹介します。

なおこの記事で紹介しているマシンはすべて

  • デスクトップ型
  • OS:Windows
  • ストレージ:1TBのSSD
  • メモリ:16GB以上
  • GPU(グラボ):VRAMが12GB以上

これらのスペックを満たしているもの。快適にイラストを生成していくことができますよ。

はじめに3機種をまとめた表をお見せしますね。『デスクトップ型』『Windows』『1TBのSSD』は共通なので省いています。

価格(税込) CPU メモリ GPU(グラボ) レビュー
\ 初期費用を抑えたい方 /
Lenovo IdeaCentre
Gaming 570i
149,820円 Intel Corei7
12700F
16GB GeForce
RTX 3060(12GB)
☆4.8
\ ワンランク上のマシン /
ZEFT Z36AN
298,980円 Intel Corei5
13400F
32GB GeForce
RTX 4070Ti(12GB)
☆4.86
\ ガチ勢専用! /
ZEFT Z35DBK
516,780円 Intel Corei7
13700
GeForce
RTX 4090(24GB)
☆5.0

 

Stable Diffusionを使うときに重要なのはGPUの性能なので、GPUに注目して解説していきます。

AIイラスト生成に必要十分なコスパ最強パソコン
Lenovo IdeaCentre Gaming 570i

Lenovo IdeaCentre Gaming 570i製品ページ
出典元:Lenovo公式サイト

  • CPU:Core i7-12700F
  • メモリ:16GB
  • ストレージ:1TB SSD
  • GPU(グラボ):GeForce RTX 3060(12GB)

Lenovo製のコスパ最強パソコン。これからStable Diffusionを始める方におすすめの1台です。

搭載しているGPUはミドルクラスながら12GBのVRAMを持っているRTX 3060。筆者も愛用中の製品です。もちろん快適にAIイラストを生成できますよ。

GPUのコスパがいいだけあって、パソコン全体のお値段も約15万円とめちゃくちゃお得です。最短1~2日で出荷してくれるので、『今週の土日から始めたい』という方でも安心ですね。

ユーザーからのレビューも☆4.8と高評価。『初期費用を抑えつつStable Diffusionを使ってみたい!』という方は、Lenovo IdeaCentre Gaming 570iでお得にイラスト生成を始めてみましょう。

価格は記事執筆時点のものなので、セールなどの最新情報は公式サイトでご確認ください。

>>Lenovo IdeaCentre Gaming 570iのセール状況を見てみる

モニターは付属していないので、一緒に購入したい方は

Lenovo L27i-30製品ぺージ
出典元:Lenovo公式サイト

27インチのLenovo L27i-30がおすすめです。注文の手間も省けますからね。

ワンランク上のGPUで生成速度をアップ『ZEFT Z36AN

ZEFT Z36AN製品ページ
出典元:パソコンショップSEVEN

  • CPU:Core i5-13400
  • メモリ:32GB
  • ストレージ:1TB SSD
  • GPU(グラボ):GeForce RTX 4070Ti(12GB)

1つ目に紹介したIdeaCentre Gaming 570i(に搭載されているRTX 3060)よりもワンランク上のGPUを搭載した1台。

VRAMの容量は変わりませんが、処理性能はRTX 3060の約3倍と段違い。たくさんのAIイラストをハイスピードで生成していけるでしょう。

お金があれば筆者もほしい…でもGPU単体で10万円以上するんですよね。

ハイスペックなグラボを搭載しているぶん価格は298,980円(税込)と少し高めですが、RTX 3060と4070Tiの価格差が10万円近いことを考えれば妥当でしょう。

ZEFT Z36ANレビュー
出典元:パソコンショップSEVEN

ユーザーのレビューは☆4.86とショップの対応にも高評価。リピータの方もいるようですね。

予算30万円以内でパソコンを探している方、イラスト生成作業を時短したい方におすすめです。

価格は記事執筆時点のものなので、セールなどの最新情報は公式サイトでご確認ください。

>>ZEFT Z36ANのセール状況を見てみる

大量・高画質のイラストを生成する方専用!『ZEFT Z35DBK

ZEFT Z35DBK製品ページ
出典元:パソコンショップSEVEN

  • CPU:Core i7-13700
  • メモリ:32GB
  • ストレージ:1TB SSD
  • GPU(グラボ):GeForce RTX 4090(24GB)

最高峰のハイクラスGPUを搭載した1台。2つ目に紹介したZEFT Z36ANに搭載されているRTX 4070Tiよりもさらに5割ほど処理速度がアップします。

VRAMの容量も24GBと最大級!余裕を持ってイラストをガンガン生成していけるのはもちろん、学習などの際にもVRAM容量で困ることはないでしょう。というか…RTX 4090でも性能が不足する場合、現状では打つ手がありません。

そんなハイスペックパソコンだからこそ、ZEFT Z35DBKの価格は516,780円(税込)とかなり高額。単体で30万円くらいするグラボを搭載していますからね。

ZEFT Z35DBKレビュー
出典元:パソコンショップSEVEN

ユーザーの評価は☆5.0。評価が高いのはもちろんですが、超ハイスペックパソコンの割にはレビュー数が多いことにも驚きです。売れる台数が少ないため、レビューも少なくなりがちなんですけどね。

正直『試しにAIイラストを作ってみたいな』くらいの方にはおすすめできません。きっとスペックを持て余してしまうでしょう。

『大量に高画質のイラストを作りたい』『Stable Diffusionをガチりたい』という気合が入った方におすすめの1台です。

『もっとハイスペックなマシンを買っておけば…』と後悔したくない方は検討してみてください。

6/7までセールで55,000円引きになっているので、もしZEFT Z35DBKを買う場合は7日までに注文しましょう。

>>ZEFT Z35DBKのセール状況を見てみる

『Stable DiffusionでのAIイラスト作成におすすめのパソコン3選』のまとめ

  • Stable Diffusionの推奨スペックは明記されていない
  • 特に重要なのはGPUのスペック
  • コスパ重視のマシンであなただけのイラストを作りまくろう

ここまでお読みいただきありがとうございました!

なお、どうしてもパソコンを決められない方はLenovo IdeaCentre Gaming 570iがおすすめ。コスパを重視しつつ快適にStable Diffusionを動かすことができますよ。大手メーカーのLenovo製なのでサポートもばっちりです。

>>Lenovo IdeaCentre Gaming 570iのセール状況を見てみる

今回紹介したパソコンにはモニターは付属していません。モニターも一緒に購入する方は以下の記事を参考にしてください。

AIイラスト用モニターを選ぶときのポイント3つと、おすすめモニター3選について解説しています。

>> 【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめのモニター3選!