【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめのモニター3選!
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こういったお悩みにお答えします。
Stable Diffusionなどの画像生成AIを使うとき、どんなモニターがいいのか迷いますよね。必要のない機能にこだわってもお金がムダになるだけですし。
この記事では
- 【Stable Diffusion】AIイラスト用モニター選びのポイント3つ
- 【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめのモニター3選!
- もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
- 生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
これらについて解説していくので、最後まで読むとAIイラスト用のモニターを見極めるポイントがわかります。
Stable Diffusion用のパソコンも一緒にお探しの方は以下の記事をお読みください。必要スペックやおすすめのマシン3選について解説しています。
>>Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!
【Stable Diffusion】AIイラスト用モニター選びのポイント3つ
Stable DiffusionなどAIイラスト用におすすめのモニターを選ぶポイントは以下の3つです。
- イラストの色を細かく・正確に表示できるか
- 目の疲労を和らげる機能があるか
- サイズ・解像度はあなたに合っているか
順番に解説していきます。
イラストの色を細かく・正確に表示できるか
AIイラスト用モニターにとって、とても重要なのは色の表現です。
せっかく色鮮やかなイラストを生成しても、画面がくすんでいたりしたら台無し。表示できる色の範囲が広く正確なものを選びたいですね。
具体的には
- カバーしている色域
- パネルの駆動方式
このあたりの性能が発色にかかわってきます。
カバーしている色域
モニターが表示できる色域(色の範囲)の基準は
- sRGB
- NTSC
- Adobe RGB
などなど…いくつかの指標があります。
この中で、国際標準規格になっているsRGBをカバーしているモニターを選ぶのがおすすめ。
現在流通している多くのモニター・プリンターなどがsRGB対応なので、『自分のモニターで表示されている色』と『相手のモニターで表示されている色』が同じになります。
NTSCやAdobe RGBはsRGBよりも広い色域を持った、上位互換のような指標なのですが…これらに対応したモニターは少なく、とても高価なのが現状。もし頑張ってNTSC・Adobe RGB対応モニターを購入したとしても、あなたのイラストを見てくれる相手のモニターにはsRGBの色域しか表示されません。…ちょっと空しいですよね。
この記事では安くて種類も豊富な、sRGBの99%以上をカバーする発色性能を持ったモニターだけを紹介していきます。
安いモニターだと色域のカバー範囲が表示されていない製品も多いので、ご自身でモニターを探す場合は注意してください。
パネルの駆動方式
モニターに採用されているパネルの駆動方式も発色に影響します。IPS方式採用のモニターを選ぶのが無難でしょう。
モニターには主に3つの駆動方式があり
駆動方式 | TN方式 | VA方式 | IPS方式 |
メリット | 応答速度が速い 価格が安い |
コントラストが高い (黒色の表現が得意) |
視野角が広い 静止画に適している |
デメリット | 視野角が狭い | 視野角が狭い 応答速度が遅い |
価格が高い 応答速度が遅い |
それぞれこのような特徴があります。
3つの中で静止画(イラスト)に一番適しているのがIPS方式。発色が美しく、現在主流になっている駆動方式です。
IPS方式にはデメリットもありますが、AIイラストを生成していく上ではあまり問題にならないでしょう。FPSゲームをするわけではないので、応答速度の遅さなんて関係ありませんし。
価格の違いもわずかなので、これからAIイラスト用のモニターを選ぶ方はIPS方式の製品がおすすめです。
目の疲労を和らげる機能があるか
AIイラスト用モニターを選ぶときは、目の疲れを緩和してくれる機能を搭載している製品を選びたいところ。
AIイラストを生成していると
- 作業が長時間になる
- 1枚のイラストをじっと凝視する
こういった原因で目が疲れてしまうことも。眼精疲労を予防しているモニターだとありがたいですよね。
具体的には
- フリッカーフリー機能
- ノングレア液晶
これらに注目して選ぶのがおすすめです。
フリッカーフリー
フリッカーフリーとは、画面の『チラつき』を軽減してくれる機能。
チラつきがあるモニターを長時間見ていると、眼精疲労だけでなく頭痛・肩こりの原因になることも。現在では多くのモニターがフリッカーフリー機能を搭載しているので、購入前に確認しておきましょう。
この記事で紹介しているモニターはすべてフリッカーフリー機能を搭載した製品です。
ノングレア液晶
モニターの表面処理には
- 光沢液晶
- ノングレア(非光沢)液晶
の2パターンがあり、このうち目の疲れを和らげてくれるのはノングレア液晶。表面がツルツルしておらず、蛍光灯など周りの光を反射しないためです。
光沢液晶の典型的な例がスマホですが、眼精疲労を和らげるためにわざわざノングレアにするシートを貼っている人もいるほど。
これからモニターを購入するなら、はじめからノングレア液晶のものを選んでおくのがおすすめです。
サイズ・解像度はあなたに合っているか
3つ目のポイントはモニターのサイズ・解像度です。『絶対これがおすすめ!』というものはないため、あなたの予算や作業スペースの広さなどと相談しつつ選びましょう。
モニターのサイズは23~28インチがおすすめ
モニターの種類が最も多く、コスパが高くなりやすいのが23~28インチの製品です。
作業の効率面でも
- サイズが小さすぎる → 見づらい
- サイズが大きすぎる → 視線移動が多くなる
これらのデメリットがあるため、23~28インチあたりが無難かなという印象。なお筆者は27インチモニター×2台で作業をしています。
モニターの解像度はフルHDがおすすめ
24~28インチのモニターであれば、解像度はフルHDで十分でしょう。
モニターの解像度は
- フルHD:1920 × 1080ピクセル
- 4K:3840 × 2160ピクセル
このどちらかに対応したものが多いです。
ユーザー数が圧倒的に多いのがフルHD対応のモニター。頑張って4K対応モニターで高解像度のイラストを生成しても、ほとんどの相手はフルHD画質でしか見てくれません。
4K対応モニターだと価格も高くなるため、『自分で観賞するために、高解像度にこだわりたい』という方以外はフルHDで十分でしょう。
なお世の中には数万ピクセル以上の超高画質なAIイラストも存在します。これは『解像度を上げるほど細部の描き込み量が増える』というStable Diffusionの仕様によるもの。美しいイラストを生成するために解像度を上げざるを得ないのです。
そんな超高画質イラストを表示する場合、フルHDだろうが4Kだろうがどうせ太刀打ちできません。ムリして4Kモニターを買う必要はないかな、という感じです。
【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめのモニター3選!
Stable Diffusion用におすすめのモニターは以下の3つです。
この記事で紹介するのは、ここまで解説してきた
- 色域:sRGBのカバー率が99%以上
- 駆動方式:IPS
- フリッカーフリー機能:搭載
- 液晶:ノングレア(非光沢)
- サイズ:23~28インチ
- 解像度:フルHD(1920×1080)
これらすべてのポイントを満たした製品のみ。はじめに3機種をまとめた表をお見せしますね。
BenQ GW2480 |
Lenovo L27i-30 |
PHILIPS 271E1D/11 |
|
色域 | NTSC 72% ≒sRGB99% |
sRGB102% | |
駆動方式 | IPS | ||
フリッカーフリー機能 | 搭載 | ||
液晶 | ノングレア(非光沢) | ||
サイズ | 23.8インチ | 27インチ | |
解像度 | フルHD(1920×1080) | ||
レビュー | ☆4.3 | ☆4.6 | ☆4.3 |
価格(税込) | 19,091円 | 18,900円 | 19,800円 |
価格は記事執筆時点のものなので、最新情報はAmazonやメーカー公式サイトなどでご確認ください。
BenQ GW24801
BenQ製の23.8インチモニター。全体を眺めやすい小さめのモニターがいい方・大きなモニターを置くスペースがない方におすすめです。
ユーザーレビューは☆4.3。手軽さや画質を高く評価する声が上がっています。
小さめでお手軽なモニターを探している方は検討してみてください。
Lenovo L27i-30
出典元:Lenovo公式サイト
続いてはLenovo製の27インチモニター。税込18,900円とコスパの良さが大きなメリットです。
今回紹介する製品の中で『インチ/価格(1円あたりインチ数)』が高く、最もお得な製品ですね。
出典元:Lenovo公式サイト
ユーザーレビューも☆4.6と高評価!コスパの良さや画面のキレイさが好評です。有名メーカーのLenovo製なのも安心ですね。
お得な27インチモニターを探している方は真っ先にLenovo L27i-30を検討してみてください。
PHILIPS 271E1D/11
PHILIPS製の27インチモニター。2つ目に紹介したLenovo L27i-30よりも1,000円ほど高いですが、無償修理保証の期間が5年間と長いことがメリット。しっかりと保証してほしい方はこちらを選ぶといいでしょう。
ユーザーレビューは☆4.3とかなりの高評価。『コスパが良い』『目の疲れが軽減された』など好印象です。
もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
もしあなたがもっと快適にAIイラストを生成したいなら、グラボを見直してみるのがおすすめです。
グラボはAIイラストを生成するうえで最も重要なパーツ。いくらCPUやメモリが高性能でもグラボがしょぼかったら致命的です。
本格的に取り組んでいくのなら、グラボにはケチらず投資しましょう。最低でも12GBのVRAMは確保しておきたいところ。VRAMが2GB・4GBくらいしかない古いグラボだと高解像度化や学習に大きな支障が出てしまいます。
コスパを重視する方・予算が5万円以下の方はRTX 3060一択と言っていいでしょう。
もう少し予算が確保できて、さらにハイスペックなグラボに興味がある方は以下の記事もお読みください。きっとあなたに合ったグラボが見つかりますよ。
>>【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!
PCごと買い替えを検討している方は以下の記事をお読みください。快適にStable Diffusionを使えるマシン3選を紹介しています。
>>Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!
生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
Stable Diffusionで生成した大量のイラストを効率的に管理するなら『Eagle』というツールがおすすめ。
イラストを生成するとメタデータが自動でEagleに送られ、タグやメモとして保存されます。このタグを使うことで検索や管理がとても楽ちん。
例えば『a dog』というタグで検索すると、そのプロンプトで生成されたイラストだけを表示することができます。『あのイラストどんなプロンプトで生成したっけ?』『LoRAのトリガーワード忘れた』なんて迷わずに済みますよ。
Eagleは本来『約4,000円・買い切り型』の有料ツールですが、30日間の無料体験ができるので、とりあえず試してみてください。
『【Stable Diffusion】AIにイラストにおすすめのモニター3選!』のまとめ
- AIイラスト用のモニターは3つのポイントで見極めよう
- 特にコスパが良いのは27インチモニター
- 作業スペースや価格も考慮しつつ選ぼう
ここまでお読みいただきありがとうございました!
どのモニターにするか決められない方向けに、強いて1つだけおすすめするとしたらLenovo L27i-30です。3つのポイントをすべて満たしているうえに、27インチで18,900円とコスパ最強。ぜひ検討してみてください。
他にもわからないことがあったら以下の記事をお読みください。初心者向けにStable Diffusionの使い方を一から解説しています。