8K動画編集ができるPCのスペックは?
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- 8Kの動画編集って、超高スペックなPCが要りそう
- 一体いくらくらいするんだろ…
- 8Kの動画を編集する機会ってある?
こういったお悩みにお答えします。
8Kの動画を編集するのにはどれくらいのスペックが必要になるのでしょうか。
いざ編集するときに『スペック不足でマシンが動かない!』なんてことになったら大変です。
特に8K動画を扱う予定はないけど、自分のパソコンで対応できるのかあらかじめ知っておきたいという方もいるでしょう。
この記事では、現役の動画編集ディレクターが
これらについて解説していくので、最後まで読むことで8K動画を編集するために必要なPCのスペックが分かりますよ。
- 会社員に絶望し、退職届を叩きつけることを決意
- 副業で動画編集を始め、半年後に月10万円を稼ぎフリーランスに
- 動画編集者として200本以上を納品
- 現役の動画編集ディレクターとして活動中
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8K動画編集ができるPCのスペックを解説
動画を編集するときに重要なスペックは
- CPU
- メモリ
- GPU
これら3つ。大容量の記憶媒体も必要にはなりますが今回は割愛します。必要な容量は『8Kかどうか』ではなく、扱う動画の本数や長さで大きく変わりますからね。
Adobe公式サイトで推奨スペックを確認
動画編集業界でスタンダードなソフトであるAdobe Premiere Proで8K動画を編集するために必要なスペックを見てみましょう。
Adobe公式サイトによると
- CPU:Intel第7世代以降(HD、4K以上)
- メモリ:32GB以上(4K以上)
- GPU:6GB以上(4K以上)
このように推奨スペックが記載されています。8Kに限った書き方はされていないので分かりづらいですね。
とりあえず『4K以上』の動画を編集するときはこのくらいのスペックが必要なようです。
4Kと8Kの大きな違い
出典元:NVIDIA公式サイト
4Kと8Kを画素数で比較すると、8Kは4Kの4倍。編集時にPCにかかる負担もとても大きくなります。
4K動画をスムーズに編集できるからといって、8K動画も同じように扱えるとは考えないほうがいいでしょう。
実際に8K動画を編集するなら、Adobeが示していた『4K以上の推奨スペック』を鵜呑みにせず、もっと余裕を持ったスペックのPCを準備しておきたいですね。
ここからは具体的に8K動画の編集におすすめのスペックを見てみましょう。
8K動画編集におすすめのスペック
- CPU:Intel第12世代以降
- メモリ:64GB以上
- GPU:6GB以上
順番に解説していきます。
CPU:Intel第12世代以降
CPUはIntel第12世代以降の新しいものがおすすめです。世代が新しくなるほどCPUの性能も上がりますからね。
世代とは型番の下5桁。『Core i7 12700』であれば下5桁が12000番台なので第12世代、『Core i7 13700K』であれば13000番台なので第13世代です。
IntelのCPUは第11世代から12世代にかけて大幅に性能が向上しました。第11世代までは『高性能コア』だけで構成されていたCPUが、第12世代から『高性能コア+高効率コア』とういう複合形になったのです。
『なんのこっちゃ』と思う方も多いでしょうが、これにより性能がぐ~んと上がったのです。Premiere Proでのパフォーマンスが20~50%も向上しました(出典元:Puget Systems)。
今からパソコンを購入する方がわざわざ第11世代以前のCPUを選ぶメリットは少ないでしょう。8K動画の編集を考えているならなおさらですね。
メモリ:64GB以上
メモリは最低でも64GBはほしいところ。32GBだと4K動画を編集しているときですら物足りなく感じるほどです。
必要なメモリの容量は動画の長さや使用するエフェクトによっても大きく変わるので、8K動画に対してどんな編集をするかも考えて選びたいですね。
GPU:GeForce RTX 4090
スペックが低いGPUは、そもそも8Kでの出力に対応していないこともあります。しっかりと8K対応GPUを選びましょう。
おすすめはNVIDIAのGeForce RTX 4090。記事執筆時点で最新の、化け物GPUです。
出典元:NVIDIA公式サイト
下位機種のRTX 3090も8Kに対応しているのですが、4090と比べると性能は半分程度しかありません。3090でもそれなりに高価なので、4090が発売された現在3090をあえて選ぶ理由は薄いでしょう。
8K動画を編集する機会ってある?
あなたが副業・フリーランスの動画編集者であれば、8K動画の編集を依頼されることはまずありません。
BS放送などでは『4K放送・8K放送』が実用化されていますが、個人の動画編集者が対応するものではないでしょう。テレビ業界を相手に仕事をしているごく一部の人以外は気にする必要はなさそうです。
そもそも『8k動画の編集を外注する』というのはなかなか大変です。8K動画は解像度が高い分、ファイルのサイズも超特大。数十~数百GB、長尺の動画ならTB単位のファイルをやり取りする必要があります。ダウンロード・アップロードだけで莫大な時間がかかってしまいますよね。
依頼されたときに備えて8K動画に対応できるようにPCなどを備えておくのは…ちょっとコスパが悪そうです。
すでに8K画質の動画を編集する予定がある方のみ購入するのがおすすめ。
『じゃあ4K動画編集に対応できるくらいのスペックでいいか』という方は以下の記事も読んでみてください。
8K動画編集に対応できるおすすめPC
あまり一般的ではないとしても、実際に8K動画を編集する必要がある方もいるでしょう。『スペックの暴力で4K動画をサクサク編集したい!』という需要もあるかもしれませんね。
しかし8K動画編集ができるPCを取り扱っているショップは少ないです。私も探しましたが、ほとんどのショップで空振りでした。
そんななか見つけた機種を紹介しておきます。
8K動画を編集する予定がない方も『これくらいのPCがいいのか~』と眺めてみてください。価格はあくまでも記事執筆時点のものなので、最新情報は公式サイトで確認してくださいね。けっこう目まぐるしく変わるんですよ。
GeForce RTX™ 4090搭載の超ハイエンドパソコン『ZEFT Z35CV』
出典元:パソコンSEVEN公式サイト
- CPU:Intel Core i9-13900 プロセッサー
- メモリ:128GB
- GPU:GeForce RTX 4090
CPUもGPUも現在の最高グレード。文句のつけようがありませんね。お値段も税込70万円以上と、通常の動画編集者には完全にオーバースペックです。笑
通常の動画編集用PCは10万円~20万円くらいなので、かなりの差がありますね。
しかしその分、超高性能。8K動画でも快適に扱うことができるでしょう。FPSなどのゲームに併用するのもいいですね。
目に見えない部分でも、最大でHDD:6台とSSD:8台を搭載することができる収納力。容量が大きい8K動画を保存しておくのに役立ちますね。外付けHDDをいくつもごちゃごちゃと付けなくて済みますから。
1年間の無償修理など保証もしっかりしているので、気になる方は一度公式サイトを覗いてみてください。
『8K動画編集ができるPCのスペックは?』のまとめ
- 8Kの動画を扱うなら、CPUもGPUも最新クラスの製品が望ましい
- 個人だと8K動画の編集依頼が来る可能性は低そう
- 快適に8K動画を扱えるPCは60万円くらい
ここまでお読みいただきありがとうございました!