【Stable Diffusion】3STEPでお気に入りキャラクターの立ち絵を作る方法
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こういったお悩みにお答えします。
Stable Diffusionで生成したイラストから、気に入ったキャラクターを立ち絵にしたいことってありますよね。でもそのままだと背景が邪魔だったり表情が1種類しかなかったりと使いづらいもの。
この記事では
- 【Stable Diffusion】3STEPでお気に入りキャラクターの立ち絵を作る方法
- 【STEP1】立ち絵用のキャラクターを生成する
- 【STEP2】表情差分を作る
- 【STEP3】背景を透過する
- もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
- 生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
これらについて解説していくので、最後まで読むとさまざまな表情の立ち絵を作る方法がわかります。
初心者の方・Stable Diffusionに関してわからないことがある方は以下の記事も読んでみてください。Stable Diffusionのダウンロード方法や使い方について詳しく解説しています。
>>【完全初心者用ガイド】Stable Diffusionの使い方を徹底解説!
【Stable Diffusion】3STEPでお気に入りキャラクターの立ち絵を作る方法
お気に入りキャラクターの立ち絵を作るには
- STEP1:立ち絵用のキャラクターを生成する
- STEP2:表情の差分を作る
- STEP3:背景を透過する
この3STEPで作業を進めていきましょう。表情の差分が必要ないならSTEP2は飛ばしてOKです。
【STEP1】立ち絵用のキャラクターを生成する
まずは立ち絵のベースとなるキャラクターを作りましょう。
この記事ではプロンプトに『full body』を入れて全身の立ち絵を作っていきます。上半身だけでいい方は『upper body』にするなど適宜プロンプトを調整してください。
背景がごちゃごちゃしていない方が後の作業が楽なので、『simple background,white background』なども入れておくのがおすすめ。
ちびキャラを作りたい方はプロンプトに『chibi』と入力しましょう。かわいいイラストが生成されます。
元になるイラストが決まったら、VRAMに容量とも相談しつつ解像度を上げて描き込みを増やしましょう。
イラストを高解像度化する方法については以下の記事で詳しく解説しています。
>>【Stable Diffusion】Hires.fixで解像度を上げて高画質化する方法
【STEP2】(必要な人は)表情の差分を作る
喜怒哀楽などの表情差分を作りたい方は、このタイミングでついでに作ってしまいましょう。表情差分が不要な方は次のステップに移動してください。
表情差分を作るにはADetailerという拡張機能がおすすめです。まだ導入していない方は以下の記事を参考にインストールしてください。
>>【Stable Diffusion】もう顔が崩れない!表情差分も作れるADetailerの使い方!
ADetailerを導入したら、操作画面の左下に『ADetailer』というタブが表示されます。今回はimg2imgで使っていきましょう。
元イラストをimgimgに放り込んだうえで
ADetailerタブを開いて
- 『Enable ADetailer』にチェックを入れる
- ADetailer modelは初期設定のまま(face_yolov8n)
- 生成したい表情のプロンプトを入力
これらを設定したら『Generate』を押して各表情のイラストを生成しましょう。
例えば『sad』と入力すると悲しそうな表情に補正されたイラストができあがります。
生成時のDenoising strengthが低いほど元イラストに忠実になりますが、そのぶん描き込み量が減ります。
再現性とクオリティを天秤にかけて値を決めましょう。この記事では0.20に設定しています。
表情のプロンプトについて詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください。
>>【Stable Diffusion】表情・顔のパーツに関する呪文(プロンプト)
【STEP3】背景を透過する
立ち絵イラストが揃ったら背景を透過させて完了です。背景を透過させるにはさまざまな方法がありますが、この記事では
- Photoshop
- 拡張機能ABG Remover
よく使われているこれら2つのツールについて解説していきます。
Photoshop
Photoshopを使うとイラストの背景を簡単に透過させることができます。Photoshopが使える環境の方はこちらの方法を選びましょう。
Photoshopに元となるイラストを取り込み、イラストの下にあるツールバーの『背景を削除』をクリック。これだけで作業は完了です。
背景が白いままの方は、右下の背景レイヤが表示されたままかも。非表示にするのをお忘れなく。
その後は『ファイル』→『書き出し』→『PNGとしてクイック書き出し』などで透過後のイラストを出力すれば完成です。
どうしても細かく背景が残ってしまうため、完璧に透過させたいなら手動でピクセルを除去しましょう。
拡張機能ABG Remover
Photoshopを持っていない方はこちらから。ABG Removerを導入していない方は以下の記事を参考にインストールしてください。
>>【Stable Diffusion】背景をなくす拡張機能『ABG Remover』の使い方を解説!
インストールが完了していると、操作画面左下の『Script』内の項目に『ABG Remover』が追加されます。
背景を透過させたいイラストをimg2imgに設定した状態で
Denoising strengthを0.01に設定し、Generateすると
背景が透過されたイラストが生成されます。
ただしPhotoshopよりも背景が残る量が多い印象。どちらも使える環境ならPhotoshopを使うのがおすすめです。
透過イラストが手に入ったら、お気に入りの背景画像と合成すれば完成です。
もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
もしあなたがもっと快適にAIイラストを生成したいなら、グラボを見直してみるのがおすすめです。
グラボはAIイラストを生成するうえで最も重要なパーツ。いくらCPUやメモリが高性能でもグラボがしょぼかったら致命的です。
本格的に取り組んでいくのなら、グラボにはケチらず投資しましょう。最低でも12GBのVRAMは確保しておきたいところ。VRAMが2GB・4GBくらいしかない古いグラボだと高解像度化や学習に大きな支障が出てしまいます。
コスパを重視する方・予算が5万円以下の方はRTX 3060一択と言っていいでしょう。
もう少し予算が確保できて、さらにハイスペックなグラボに興味がある方は以下の記事もお読みください。きっとあなたに合ったグラボが見つかりますよ。
>>【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!
PCごと買い替えを検討している方は以下の記事をお読みください。快適にStable Diffusionを使えるマシン3選を紹介しています。
>>Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!
生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
Stable Diffusionで生成した大量のイラストを効率的に管理したいなら『Eagle』というツールがおすすめ。
イラストを生成するとメタデータが自動でEagleに送られ、タグやメモとして保存されます。このタグを使うことで検索や管理がとても楽ちん。
例えば『a dog』というタグで検索すると、そのプロンプトで生成されたイラストだけを表示することができます。『あのイラストどんなプロンプトで生成したっけ?』『LoRAのトリガーワード忘れた』なんて迷うことがなくなります。
Eagleは本来『約4,000円・買い切り型』の有料ツールですが、30日間の無料体験ができるので、とりあえず試してみてください。
『【Stable Diffusion】3STEPでお気に入りキャラクターの立ち絵を作る方法』のまとめ
- キャラクターの立ち絵は3SEPで作ろう
- ADetailerなら表情差分も簡単に作れる
- 背景透過はPhotoshopの方がおすすめ
ここまでお読みいただきありがとうございました!
他にもわからないことがあったら以下の記事をお読みください。初心者向けにStable Diffusionの使い方を一から解説しています。