【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!

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こういったお悩みにお答えします。

自分のパソコンでStable Diffusionを使うには、それなりのスペックを持ったパソコンが必要。特にグラボの性能が最重要です。

グラボのスペックが不足していると、すぐにエラーが発生するなどとても不便。

この記事では

これらについて解説していくので、最後まで読むとあなたが選ぶべきグラボがわかり、快適にイラストを生成していくことができます。

Stable Diffusionのダウンロード方法や使い方については以下の記事で詳しく解説しています。Stable Diffusionに関してわからないことがある方は読んでみてください。

>>【完全初心者用ガイド】Stable Diffusionの使い方を徹底解説!

はじめに結論ですが、コスパの観点からもっともおすすめするグラボはGeForce RTX 3060(12GB)です。

12GBと大容量のVRAMを持ちながら価格は5万円以下とめちゃくちゃお得。私も愛用しています。

Stable Diffusionに必要なグラボのスペックを確認

はじめに、Stable Diffusionを快適に使うにはどのくらいのスペックのグラボが必要なのかを見ていきましょう。

Stable Diffusionをパソコンで使うためのWeb UIを開発しているAUTOMATIC1111のページには

Stable DiffusionGPUスペック
出典元:AUTOMATIC1111

『4GBビデオカードのサポート』という文章が。

なお、ビデオカードにおけるGBというのはVRAMの容量のこと。VRAMとは画像処理専用のメモリだと考えてください。

このVRAMの容量が大事になってきそうですね。

4GBのグラボだとかなりキビしい

『4GBでも使えるってホントか?』と思い、私が以前使っていたグラボ(VRAM:4GB)でStable Diffusionを動かしてみました。

結果から述べると、VRAMが4GBしかないグラボでは実用に耐えません。

画像を生成しようとすると

  • そもそも生成速度がめっちゃ遅い(50秒/1枚)
  • 複数枚のイラストを同時に描画するとエラー
  • 大きなサイズを指定するとエラー

などなど…たくさんのイラストを作っていくなんてとてもムリな状態でした。

stable_diffusionエラー
これがエラーの表記。英語なので少しわかりにくいですが、要は『メモリ足んねぇよ!』と怒られている状態です。

4GBだと『一応動作はするけど実用的ではない』と言えるでしょう。

Stable Diffusion使用者のグラボに関する口コミ


実際にStable Diffusionでイラストを生成しているユーザーの声を聴いてみましょう。

(4GBのグラボだと)性能が低いので機能制限が多い


GTX 1650という、VRAMが4GBのグラボを使っている方の口コミ。やはり厳しそうですね。

12GBはもう本当にサクサク出力される


おそらく以前はVRAMが4GBのグラボを使っていたのでしょう。現在は12GBのグラボで快適に作業しているようです。

画像生成の速度が15~20倍改善!


この方も4GB → 12GBへの増設。15~20倍も生成速度が変わるのはすごいですね。

これらの口コミを総合すると、Stable Diffusion用のパソコンには12GBくらいのVRAMを搭載しておくのが望ましいと言えるでしょう。

【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!


Stable Diffusionで快適にイラストを生成するのにおすすめなグラボを3つ紹介します。もちろんすべてVRAMは12GB以上。

それぞれ価格帯やスペックが異なるので、あなたの状況やお財布事情に合ったものを選びましょう。

VRAMの容量 価格 特徴
GeForce
RTX 3060
12GB 48,290円 ・ミドルクラスのコスパ最強グラボ
・初心者・中級者向け
・筆者も愛用中
GEFORCE
RTX 4070Ti
12GB 135,145円 ・RTX 3060の3倍近い速度
・RTX 3060より高速処理を求める方向け
GeForce
RTX 4080
16GB 201,327円 ・RTX 4070Tiより3割ほど高速に
・16GBと余裕のあるVRAM容量

 

それぞれのグラボについて順番に解説していきます。

なお価格は記事執筆時点のものなので、最新状況はAmazonなどで確認をお願いします。グラボはけっこう値動きが激しいですからね。

これから始める方に最適!コスパ最強の『GeForce RTX 3060(12GB)』

12GBのVRAM容量を持ちながら価格はなんと5万円以下!文句なくコスパ最強のグラボです。

これからStable Diffusionを始める方には最もおすすめのモデル。とりあえず快適にイラスト生成ができるでしょう。

ただしあくまでもミドルクラスの製品なので、何百~何千枚ものイラストを一気に作りたいなどのヘビーユーザーにとってはスペック不足かも。

『まあ、そこまで激しい使い方はしないかな』という感覚の方は思考停止でRTX 3060にしてOK!筆者も絶賛愛用中です。

※GeForce RTX 3060にはVRAMが8GBのモデルもありますが、間違えてこちらを買わないように注意してください。VRAMの容量が4GBも減っていることに加え、処理性能も低いモデルです。

↓コレは買っちゃダメ!

イラストの生成速度を上げたい方向け『GeForce RTX 4070Ti(12GB)』

VRAMの容量は1つ目に紹介したRTX 3060と変わりませんが、性能は段違い。the比較によると、RTX 4070 Tiの方がRTX 3060より3倍近く高速になっています。

高画質のイラストを大量に生成したい場合など、本格的にStable Diffusionを使っていくならRTX 4070 Tiがおすすめ。

そのぶん価格も3倍近くになっているので、『予算に余裕があるか』『速度を重視したいかどうか』で判断しましょう。

最高峰のハイスペックなモデルがほしいなら『GeForce RTX 4090(24GB)』



RTX 4090は記事執筆時点で最高峰のハイスペックモデル。RTX 4070Tiよりもさらに1.5倍ほど高速な処理を実現。

VRAMの容量も24GBに増えているため、かなり余裕を持って作業することが可能。よりたくさんのイラストを同時に描画させたり、学習させるときに大きな力を発揮してくれるでしょう。

そのぶん価格は約30万円とかなり高額なので、ライトユーザーにはちょっともったいない印象。せっかくのスペックを持て余してしまうかもしれません。

『お金はあるけど時間がない!』『大量にイラストを作りたい!』『学習など高度な作業をしたい!』という方向けの製品ですね。

グラボに関してよくある質問

なんでNVIDIA製のグラボばっかりなの?

RadeonだとStable Diffusion Web UIの動作がめちゃくちゃ遅いです。

さらにxformaers(Stable Diffusionを高速化するコマンド)などにも対応していません。

今後のアプデなどにより改善されるかもしれませんが、現時点ではNVIDIAを強くおすすめします。

中古のグラボってどう?

やめておいた方が無難です。

現状、中古市場では『マイニング落ち』のグラボが大量に出回っています。これらはかなりハードな使い方をされているため、劣化が進み寿命が大幅に縮まっている可能性があります。

AIイラストの生成作業もマイニングと同様にかなりグラボを酷使するもの。『買ったはいいものの、すぐに壊れてしまった』という残念な事態を避けるため、どうせ買うなら新品のグラボをおすすめしておきます。

最近発売された4060Tiってどうなの?

結論としては、あまりおすすめしません。

2023年5月にRTX 4060Tiが新しく発売されたのは記憶に新しいところですが、VRAMの容量が8GBと少なめです。

RTX 3060(VRAM12GB・5万円以下)と比べると、コスパがあまりよくない印象。速度は4060Tiの方が何割かは上ですが、VRAMは2/3しかなく価格は約7万円…。

『価格を抑えたいならRTX 3060、もう少し予算に余裕があるならRTX 4070Tiがおすすめ』という結論は変わらなそうです。

『【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!』のまとめ

  • グラボ選びはVRAMの容量に注目!
  • 4GBでは実用に耐えない。12GB以上がおすすめ
  • 12GB以上のグラボで圧倒的に安いのはRTX 3060

ここまでお読みいただきありがとうございました!

PCごと買い替えを検討している方は以下の記事をお読みください。快適にStable Diffusionを使えるマシン3選を紹介しています。

>>Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!

どのグラボにしようか迷っている方はとりあえずRTX 3060から始めてみてはいかがでしょうか。

その後本格的にStable Diffusionに取り組むことになったら、もっと上位の機種を検討すればOK。まずはコスパ最強のモデルであなただけのAIイラストを作ってみましょう!