Stable Diffusionでエラーが!メモリ(VRAM)不足の解決方法!
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こういったお悩みにお答えします。
Stable Diffusionでイラスト生成時に現れるエラー。低スペックのグラボを使用していると頻繁に出るんですよね。
これでは作業が途中で止まってしまい何の成果も得られません。
この記事では
- VRAM容量が小さいグラボだと、Stable Diffusionではすぐエラーになる
- Stable Diffusionのメモリ(VRAM)不足エラー解決方法!
- それでもまだメモリ(VRAM)不足のエラーが発生する場合
- ストレスが溜まるようならグラボを増設しよう
- 公式サイトには『4GBで動作する』と書かれているが…
- 生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
これらについて解説していくので、最後まで読むとメモリ(VRAM)不足によるエラーの解決方法がわかり、生成作業に戻ることができます。
Stable Diffusionのダウンロード方法や使い方については以下の記事で詳しく解説しています。Stable Diffusionに関してわからないことがある方は読んでみてください。
>>【完全初心者用ガイド】Stable Diffusionの使い方を徹底解説!
VRAM容量が小さいグラボだと、Stable Diffusionではすぐエラーになる
VRAMの容量が4GB以下など、低スペックのGPUでStable Diffusionを使うと頻繁にエラーが発生します。
エラー内容は下記のとおり。
Not enough memory,use lower resolution(max approx,640×640).
Need:0.5\gb free,Have:0.1GB free
このように表示され、イラストの生成がストップしてしまいます。
『メモリが足りないんで、解像度を640×640以下にして』というメッセージですね。ここで言うメモリとはグラボに搭載されているVRAMのこと。
VRAMは画像処理専用のメモリなので、イラストを生成するときにとても重要になるパーツです。
解像度を落とせばイラストは生成できるものの…大きいサイズのイラストが作りたい方も多いでしょう。上の画像では『640×640以下』となっていますが、ひどいときは300台まで落とすよう指定されたこともあります(VRAMが4GBのグラボ使用時)。
これでは思うようなイラストが生成できないですよね。300×300のイラストなんて、1920×1080のモニターで見たらガビガビです。
Stable Diffusionのメモリ(VRAM)不足エラー解決方法!
このエラーを解消するには、Stable DiffusionのWeb UI(AUTOMATIC1111)の起動バッチファイル(webui-user.bat)内に『–medvram』と書き込みましょう。
これによりVRAMの消費が抑えられ、容量が小さいグラボでもエラーにならずイラストを生成できます。
出典元:AUTOMATIC1111
これはWeb UIの公式サイトにも記載のある方法。
本来VRAM上で行うべき作業をCPUメモリに肩代わりしてもらうことで、VRAMの負担を減らすようです。
4GB の VRAM があり、512×512 (または最大 640×640) の画像を作成したい場合は、–medvram
と書かれています。
この対処をしても、低スペックのGPUで高画質イラストがバンバン生成できるようになるわけではないことに注意しましょう。
またVRAMの負担を減らしたぶん生成速度が遅くなるので、今後グラボを増設などした際は忘れずに『–medvram』部分を削除しておきましょう。
webui-user.batの編集方法
※作業前にはwebui-user.batのバックアップを取っておくことを強くおすすめします。
webui-user.batはStable Diffusionを起動するときにクリックするアレです。
ファイルの中身を見たことがない方も多いと思いますが、右クリック → 編集を選択すると
メモ帳などで文字列を確認することができます。
この中のset COMMANDLINE_ARGS=の後に『–medvram』と書き込めば作業は完了。Stable Diffusionを起動してみましょう。
書き込み前と比べて高解像度のイラストが生成可能になっているはず。
それでもまだメモリ(VRAM)不足のエラーが発生する場合
『–medvramって書き込んだけど、まだエラーになるやんけ!』『もっと高画質なイラストを生成したい!』という方は、さらにVRAMの負担を下げてみましょう。
出典元:AUTOMATIC1111
『–medvram』の代わりに『–lowvram』と記載すると、VRAMの担当する作業がさらに減ります。
そのぶん生成速度がさらに低下するのは覚悟しておきましょう。公式サイトでは『パフォーマンスに壊滅的』と記載されているほどです。筆者も試してみましたが、そりゃあもう遅いのなんの。
本来望ましいStable Diffusionの使い方ではない、ということは覚えておきたいですね。
ストレスが溜まるようならグラボを増設しよう
- –lowvramを記載したけど、まだエラーが出る
- もっと大きいサイズのイラストを作りたい
- 生成されるのおっっっっそ!
こんな方はグラボの増設を検討してみてください。
Stable Diffusionを快適に使うならVRAMが12GB以上あるグラボがおすすめです。具体的にはRTX 3060など。
RTX 3060は12GBのVRAM容量を持ちながら価格はなんと5万円以下!文句なくコスパ最強のグラボです。
『AIイラスト作るのおもしろいな』『今後も作っていきそうだな』と思った方は増設しておきましょう。桁違いの快適さでイラスト生成ができますよ。
RTX 3060も含め、Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選について詳しくは以下の記事で解説しています。4GBから12GBに買い替えた方の口コミも載せているので覗いてみてください。
>>【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!
『パソコンごと買い替えるか』という方は以下の記事をお読みください。Stable Diffusionを快適に使うのにおすすめのパソコン3選を紹介しています。
>>【描き放題】Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選とスペックを解説!
公式サイトには『4GBで動作する』と書かれているが…
Stable Diffusionをパソコンで使うためのWeb UIを開発しているAUTOMATIC1111のページには
出典元:AUTOMATIC1111
『4GBビデオカードのサポート』という文章が。
これを見て『4GBでもいけるんだ!じゃあ使ってみるか』と思ってStable Diffusionを触り始めた方もいるかもしれません。
しかし実際のところ、4GBではまったく実用的ではないというのが筆者の感想。Stable Diffusionが動くことは動くんですけどね…。
筆者は普段VRAMが12GBのグラボで作業をしていますが、VRAMが4GBの古いグラボを試しに使ったところ『こりゃあとてもムリだな』と感じました。
1枚のイラストを生成するのにとんでもなく時間が(たしか50秒くらい)かかるし、すぐエラーになるし。これではなかなか自分が気に入るイラストと出会えませんよね。
Stable Diffusionを『ストレスなく』使うためには、12GB以上のVRAMを持つグラボを搭載しておくのがおすすめです。作業効率がぜんぜん違いますよ。
生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
Stable Diffusionで生成した大量のイラストを効率的に管理するなら『Eagle』というツールがおすすめ。
イラストを生成するとメタデータが自動でEagleに送られ、タグやメモとして保存されます。このタグを使うことで検索や管理がとても楽ちん。
例えば『a dog』というタグで検索すると、そのプロンプトで生成されたイラストだけを表示することができます。『あのイラストどんなプロンプトで生成したっけ?』『LoRAのトリガーワード忘れた』なんて迷わずに済みますよ。
Eagleは本来『約4,000円・買い切り型』の有料ツールですが、30日間の無料体験ができるので、とりあえず試してみてください。
『Stable Diffusionでエラーが!メモリ(VRAM)不足の解決方法』のまとめ
- VRAMが不足しているとすぐにエラーが発生する
- –medvram、–lowvramでVRAMの負担を下げよう
- ストレスを感じるようならグラボ増設がおすすめ
ここまでお読みいただきありがとうございました!
エラーが解決したらStable Diffusionでのイラスト生成作業に戻りましょう。わからないことがある方は以下の記事も読んでみてください。