Stable Diffusionで生成したイラストにモザイクをかける3つの方法!

AIイラスト

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こういったお悩みにお答えします。

Stable Diffusionで生成したイラストにモザイクをかけたいことってありますよね。もし必要な部分にモザイクを入れていないと…投稿した画像の削除やアカウント停止、最悪の場合はわいせつ物頒布等罪に問われてしまうかもしれません。

この記事では

これらについて解説していくので、最後まで読むとモザイクのかけ方がわかり、安心してイラストを投稿することができます。

    『モザイクをかければどんなイラストでも投稿してOK』という趣旨ではありません。関係法令や各サイトの利用規約をよく読んだうえで投稿してください。

初心者の方・Stable Diffusionに関してわからないことがある方は以下の記事も読んでみてください。Stable Diffusionのダウンロード方法や使い方について詳しく解説しています。

>>【完全初心者用ガイド】Stable Diffusionの使い方を徹底解説!

Stable Diffusionで生成したイラストにモザイクをかける3つの方法!

この記事では、Stable Diffusionで生成したイラストにモザイクをかける方法として以下の3つを取り扱います。

  • Stable Diffusionでの生成時に指示する
  • 【メタデータが残る】ペイントや外部ツールを使う
  • 【メタデータが残らない】Photoshopを使う

順番に解説していきます。

Stable Diffusionでの生成時に指示する

Stable Diffusionでイラストを生成するときに、呪文(プロンプト)として

    bar censor, censored

などを入力することができます。

しかし残念ながらこの方法はあまりおすすめできません。筆者も試しましたが、精度が低すぎます。

具体的なイラストは掲載できませんが、モザイク自体がかからないままのイラストも多かったです。仮にモザイク処理はしてくれたとしても、あんまり上手ではないんですよね。

ただでさえAIイラストはガチャ要素が強いもの。せっかく良い構図や表情のイラストが生成されたのに、モザイクのせいでダメになったらがっかり。

ガチャの確率を下げないためにも、イラストを生成した後に外部ツールでモザイク処理をするのがおすすめです。

【メタデータが残る】ペイント・外部ツールを使う

ここからは、Stable Diffusionで生成した後のイラストにモザイク処理をする方法について解説します。

  • メタデータを残したい
  • あらかじめ他のツールでメタデータを削除済み

こんな方は、ペイントやその他メタデータが削除されないツールを使ってモザイク処理をすればOKです。

メタデータってなに?

メタデータとは、Stable Diffusionで生成されたイラストに埋め込まれている

  • イラストのサイズ
  • 生成時の呪文(プロンプト)
  • 使用したモデル
  • Seed値
  • Sampling method(サンプラー)

こういった情報のことです。

呪文(プロンプト)やSeed値などが公開されていると、誰でも同じイラストを生成することが可能。他人にはあまり見られたくないという方もいるでしょう。

あなたがイラストのメタデータを削除したいかどうかで最適な方法は変わってきます。『やっぱりメタデータ消したいな』という方は、以下の記事で紹介しているExifCleanerを使うか、Photoshopなど書き出し時にメタデータが消えるツールを使いましょう。

メタデータの詳しい説明や、一瞬でメタデータを削除できるツールについては以下の記事で解説しています。

>>【投稿前に!】Stable Diffusionで生成したイラストからメタデータを消す方法!

メタデータについて特に気にしない方はこのまま進んでください。

ペイントでモザイク処理

Windowsパソコンには標準搭載されているペイント。このソフトで簡単にモザイク処理をすることができます。

ペイントでの処理手順①
Windowsアクセサリ内のペイントを起動し、そこにイラストを放り込んでみましょう。

ペイントでの処理手順②
デフォルトで『選択』が選ばれていると思うので、そのままモザイクをかけたい範囲を囲ってください。

ペイントでの処理手順③
次にその範囲を縮小します。この作業でイラストの解像度がつぶれ、画質を悪化させることができるのです。

ペイントでの処理手順⑤
選択した範囲を元の大きさに戻せば完成。その部分だけ解像度が下がり、モザイク状になっています。

ペイント海苔①
モザイクではなく黒線(いわゆる海苔)で処理したい場合は、四角形のアイコンから『塗りつぶし』 → 『単色』を選択し

ペイント海苔②
『色2』の項目を黒に変えてから、好きな位置に四角形を描きましょう。

ペイントは図形の角度が変えられないため、細かく黒線を貼りたいなら他のソフトがおすすめです。

としあき製のツールでモザイク処理

『としあき』と称される有志が制作したモザイク処理ツールを使う方法についても解説します。

ツールはこちらからダウンロード可能です。

ダウンロードしたzipファイルを解凍し

としあきツール中身
一番上にある『mosaic』というバッチファイルをクリックするとツールが起動します。開くイラストを聞かれるので、モザイク処理したいファイルを選びましょう。

としあき製ツール①
初期設定では『モザイク大』となっており、右クリックするごとに『モザイク小』→『ぼかし』→『黒塗り』に変化します。

使い方はいたって簡単で、モザイク処理したい範囲を左クリックで指定するだけ。

としあき製ツール②
クリックを離すと、そのとき選択しているモザイクの種類が適用されます。

【メタデータを残さない】Photoshopを使う

Photoshopなど一部のソフトでは、保存時に『イラストを新しく書き出す』という仕様のためメタデータが保持されません。

イラストに含まれるメタデータを消しつつモザイク処理をしたい方はこちらの方法を試してみましょう。

Photoshopモザイク処理手順①
画面左側にある選択ツールを選び、モザイクをかけたい範囲を囲んでいきます。

Photoshopモザイク処理手順②
次に『フィルター』タブ → ピクセレート → モザイクを選択しましょう。

Photoshopモザイク処理手順③
すると小さなウインドウが開き、モザイクの粗さを調整することができます。これで処理は完了。

Photoshop処理後メタデータ確認
ファイルを書き出したらメタデータが消え新しく生まれ変わったイラストが出力されます。PNG Infoで確認してみると、メタデータが消えていることが確認できますね。

おすすめのモザイク処理手順


ここまでいろいろなパターンについて解説してきましたが、筆者が個人的におすすめなのは

  • STEP1:ExifCleanerでメタデータを削除
  • STEP2:ペイントでモザイク処理

この方法です。

STEP1のExifCleanerについては以下の記事で解説しているので、簡単にメタデータを削除したい方はお読みください。

>>【投稿前に!】Stable Diffusionで生成したイラストからメタデータを消す方法!

『メタデータなんて気にしないせ』という方はSTEP1は飛ばしていただいて結構です。

モザイク処理のツールとしてペイントを選んだのは、単純に使いやすいからです。

としあき製のツールには『前に戻る』などのコマンドがないので、ちょっとミスったときに不便だなと感じました。一度終了して、もう一度イラストを取り込む必要があるんですよね(筆者が知らないだけで実装されていたらごめんなさい)。

また、Photoshopだと毎回PSDファイルが生成されるので、管理がちょっとめんどくさい印象。あとペイントよりも立ち上がりが遅い。

これらの理由により

  • STEP1:ExifCleanerでメタデータを削除
  • STEP2:ペイントでモザイク処理

こんな流れで作業をしていますが、もちろんこれはあくまで一例。

あなたに合った方法でモザイク処理をしてからイラストを投稿しましょう。

もっとスムーズにイラストを生成したいなら…


もしあなたがもっと快適にAIイラストを生成したいなら、グラボを見直してみるのがおすすめです。

グラボはAIイラストを生成するうえで最も重要なパーツ。いくらCPUやメモリが高性能でもグラボがしょぼかったら致命的です。

本格的に取り組んでいくのなら、グラボにはケチらず投資しましょう。最低でも12GBのVRAMは確保しておきたいところ。VRAMが2GB・4GBくらいしかない古いグラボだと高解像度化や学習に大きな支障が出てしまいます。

コスパを重視する方・予算が5万円以下の方はRTX 3060一択と言っていいでしょう。

もう少し予算が確保できて、さらにハイスペックなグラボに興味がある方は以下の記事もお読みください。きっとあなたに合ったグラボが見つかりますよ。

>>【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!

PCごと買い替えを検討している方は以下の記事をお読みください。快適にStable Diffusionを使えるマシン3選を紹介しています。

>>Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!

生成した大量のイラストを簡単に管理する方法


Stable Diffusionで生成した大量のイラストを効率的に管理するなら『Eagle』というツールがおすすめ。

Eagle使い方①
イラストを生成するとメタデータが自動でEagleに送られ、タグやメモとして保存されます。このタグを使うことで検索や管理がとても楽ちん。

Eagle使い方②
例えば『a dog』というタグで検索すると、そのプロンプトで生成されたイラストだけを表示することができます。『あのイラストどんなプロンプトで生成したっけ?』『LoRAのトリガーワード忘れた』なんて迷わずに済みますよ。

Eagleは本来『約4,000円・買い切り型』の有料ツールですが、30日間の無料体験ができるので、とりあえず試してみてください。

>>公式サイトでEagleを無料体験してみる

『Stable Diffusionで生成したイラストにモザイクをかける3つの方法!』のまとめ

  • モザイク処理のツールを選ぶときは、メタデータの扱いも一緒に考えよう
  • 筆者のおすすめはExifCleaner → ペイントの流れ
  • しっかりとモザイクをかけて、安心して投稿しよう

ここまでお読みいただきありがとうございました!

他にもわからないことがあったら以下の記事をお読みください。初心者向けにStable Diffusionの使い方を一から解説しています。

>>【完全初心者用ガイド】Stable Diffusionの使い方を徹底解説!