【Stable Diffusion】手・指だけ修正できる拡張機能『depth library』の使い方!
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こういったお悩みにお答えします。
Stable Diffusionは手や指を正確に描くのがとても苦手です。指が4本になったり変な形になったり。
そのせいで何回もガチャを回すことになり、時間ばかりが過ぎ去っていくことも。
この記事では
- 【Stable Diffusion】手・指だけ修正できる拡張機能『depth library』の特徴とは?
- depth libraryの導入方法
- depth libraryの使い方
- もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
- 生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
これらについて解説していくので、最後まで読むとdepth librabyを使って手や指をピンポイントで修正する方法がわかります。
この記事では『Depth map library and poser(Depth library)』という拡張機能について解説していますが、Depth libraryを使うためにはControlNetでdepthモデルが導入されていることが必要です。
depthモデルの使い方や導入方法については以下の記事で詳しく解説しています。
>>【Stable Diffusion】ControlNetの深度情報用モデル『depth』の使い方を解説!
【Stable Diffusion】手・指だけ修正できる拡張機能『depth library』の特徴とは?
depth library(正式名称:Depth map library and poser)は手や指を修正するための拡張機能です。
崩れがちな手・指の造形も
depth libraryを使えばこのとおり。きちんと5本指になりました。
顔や構図は良いのに、手・指のせいでボツになったイラストも多いはず。
depth libraryを使って手・指を修正し、ガチャの回数を減らして時短しましょう。
depth libraryの導入方法
depth libraryの導入方法はとても簡単。
Stable Diffusion web UIの操作画面で『Extension』→『Install from URL』タブを選択し
- https://github.com/jexom/sd-webui-depth-lib
このURLをコピペしてください。
下にある『Install』ボタンを押すと、自動でインストールが始まります。
インストールが完了したら『installed』のタブに移動し、『Apply and restart UI』のボタンをクリックしましょう。Stable Diffusionが再起動され、depth libraryが適用されます。
再起動後、タブの中に『depth library』という項目が追加されていれば導入完了です。
depth libraryを使うにはControlNetが必要
depth library自体は上の手順で導入できますが、実際に機能を使うには
- ControlNet
- depthモデル
これら2つが必要です。
まだ導入していない方は以下の記事を参考に入手しましょう。
ControlNet
>>【Stable Diffusion】拡張機能ControlNetの使い方を解説!
depthモデル
>>【Stable Diffusion】ControlNetの深度情報用モデル『depth』の使い方を解説!
depth libraryの使い方
今回はこのイラストの右手を修正していきます。指が4本しかありませんね。
depth libraryで手や指を修正するときは、以下の3STEPで作業を進めていきましょう。
- 手・指の深度マップを作る
- イラストのメタデータを確認
- 深度マップを元にイラストを修正
順番に解説します。
手・指の深度マップを作る
まずは『こんな形にしたい』という手・指の深度マップを作成します。『depth library』タブから『Add backgroud image』をクリックし、修正したいイラストを選びましょう。
次に『こんな形にしたいな』と思う手のイラストを選択し
『Add』ボタンを押すと、画面に手が現れます。
画面上で手のサイズや角度を調節し、よさそうな位置で『Save PNG』を押して画像を保存してください。
これで背景画像抜き(手だけ)の深度マップができあがったはず。
なおdepth libraryに用意されている手の深度マップはすべて左手の形です。右手を修正したいときは、どこかのポイントをクリックし
反対側にドラッグしましょう。すると右手の形になります。
イラストのメタデータを確認
実際の修正作業に入る前に、イラストのメタデータを確認しておきましょう。
メタデータとは、そのイラストを生成したときの
- モデル
- プロンプト
- ネガティブプロンプト
- Sampling method
- Seed値…などなど
これらの情報のこと。
生成したばかりのイラストであれば、これらのデータがまだ入力されていると思います。Seed値だけ入力すればいいでしょう。
過去に生成したイラストを修正したい場合は
『PNG info』などでメタデータを確認してください。
深度マップを元にイラストを修正
作成した深度マップと修正前イラストのメタデータを使って、手や指を修正していきます。
『txt2img』タブに戻り、修正前のイラストを生成したときのメタデータどおりにプロンプトなどを入力しましょう。
次にControlNetパネルで
- 深度マップをドラッグ&ドロップする
- Enableにチェックを入れる
- Preprocessor:none
- Model:control_v11p_sd15_depth_fp16
これらに設定したうえで
- Control Weight:0.85
- Starting Control Step:0.3
このくらいにして『Generate』ボタンを押してみてください。
このように手が修正されました。
思うようにいかない場合はControl WeightやStarting Control Stepの値を調節しつつ回してみましょう。値が高すぎても低すぎてもうまくいかないと思います。
はじめて使うときは手順が多くてめんどくさく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばとても便利。それほど時間もかかりません。
depth libraryを使ってボツになるイラストの数を減らしていきましょう。
もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
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もう少し予算が確保できて、さらにハイスペックなグラボに興味がある方は以下の記事もお読みください。きっとあなたに合ったグラボが見つかりますよ。
>>【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!
PCごと買い替えを検討している方は以下の記事をお読みください。快適にStable Diffusionを使えるマシン3選を紹介しています。
>>Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!
生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
Stable Diffusionで生成した大量のイラストを効率的に管理するなら『Eagle』というツールがおすすめ。
イラストを生成するとメタデータが自動でEagleに送られ、タグやメモとして保存されます。このタグを使うことで検索や管理がとても楽ちん。
例えば『a dog』というタグで検索すると、そのプロンプトで生成されたイラストだけを表示することができます。『あのイラストどんなプロンプトで生成したっけ?』『LoRAのトリガーワード忘れた』なんて迷わずに済みますよ。
Eagleは本来『約4,000円・買い切り型』の有料ツールですが、30日間の無料体験ができるので、とりあえず試してみてください。
『【Stable Diffusion】手・指だけ修正できる拡張機能『depth library』の使い方を解説!』のまとめ
- depth libraryはControlNet用の拡張機能
- 3STEPで手・指を思いどおりの形に修正できる
- 指のせいでボツにしていたイラストに使うのがおすすめ
ここまでお読みいただきありがとうございました!
他にもわからないことがあったら以下の記事をお読みください。初心者向けにStable Diffusionの使い方を一から解説しています。