【無料体験】Stable Diffusionで生成したイラストを管理できる『Eagle』の使い方
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こういったお悩みにお答えします。
Stable Diffusionで快適にイラストを生成していると、気がついたら膨大な枚数に…。管理しきれていない方も多いのではないでしょうか。
でも管理がぐちゃぐちゃだと、後から『あのイラストどこいったっけ?』『あのときのプロンプトを確認したい』『LoRAのトリガーワードってなんだったっけ?』と調べるのが難しくなってしまいます。
この記事では
- Stable Diffusionで生成したイラストを管理できる『Eagle』の特徴
- Eagleのメリット7つ
- Eagleのデメリット3つ
- Eagle無料版の導入方法
- Eagleの簡単な使い方
- Eagle利用者の口コミ
- Eagleに関するよくある質問
これらについて解説していくので、最後まで読むとEagleを使ってイラストをわかりやすく管理・検索する方法がわかります。
Stable Diffusionのイラスト管理ツール『Eagle』の特徴
Eagleは世界的に有名な画像管理ソフトです。有料にもかかわらず、そのユーザー数はなんと240,000人以上!すごい数ですね。もちろん筆者もこの中の一人です。
大人気ツールだけあって、普通に画像を管理するときも便利なのですが…Stable Diffusion(web UI)ユーザーにとってはさらに破格の使いやすさ。
Stable DiffusionにはEagle専用の拡張機能があり、連携させることでとんでもなく便利になるんです。
Stable Diffusionの神拡張機能みつけた
Stable Diffusionの神拡張機能みつけた。生成した画像をEagleに送ってくれる。しかもメモにPromptとか自動で付与してくれるし、タグにもモデル名入れたりとかいろいろできる。超便利。https://t.co/WG7BADId8L
— ばなな (@hyperbanana) May 10, 2023
拡張機能がなければ、筆者もわざわざ有料ツールなんて購入しなかったでしょう。今でもImage browserとかで頑張っていたんじゃないでしょうか。
Eagleを使う一番のメリットを先にお伝えすると、『好きなメタデータを自動でタグとして登録できる』ということ。
文章だと、ちょっとピンとこない方もいるかもしれませんね。画像付きで見ていきましょう。
Stable Diffusionでイラストを生成すると、自動的にプロンプトやネガティブプロンプト・モデル・サンプラーなどのメタデータが『タグ』や『メモ』として記録されます。
この機能によって、過去のイラストへのアクセスが簡単に。
例えば『a dog』のタグで検索すると、そのプロンプトを使って生成したイラストが一覧表示されるのです。もちろん検索項目は『モデル』『サンプラー』などなんでもOK。
このあたりの管理・検索のしやすさがImage browserとの大きな違いですね。
複数条件での絞り込みもできるので、プロンプトで検索したうえで
- 気に入って高画質化したやつどれだっけ? → サイズで絞り込み
- たしか3~4日前に生成したはず → 日付で絞り込み
こんなふうに目的のイラストにたどり着くのが楽ちん。余計な手間を省くことができます。
Eagleは有料ソフトですが、公式サイトでは30日間無料で体験することができます。今後もたくさんAIイラストを生成する予定の方は、とりあえずダウンロードして試してみてください。お金を払うかどうかは30日の期限が切れそうになってから検討すればOKです。
無料体験時には、メールアドレスなどあなたの個人情報を登録する必要は一切ありません。当然ながら、勝手に有料版に更新されることもないので安心です。わざわざ有料版に切り替える手続きをしない限り、Eagleの運営はあなたの名前も請求先も知りませんからね。
まずは匿名で気軽にEagleの使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。
Eagleのメリット7つ
Eagleのメリットは以下の7つ。
- 検索が超高性能
- 扱えるファイルの種類が多い
- 簡単な画像編集もできる
- 安いうえに買い切り型
- クラウドとも同期が可能
- たくさんの画像を一括でエクスポートできる
- トリガーワードを覚える必要がなくなる
順番に解説していきます。
検索が超高性能
Eagleでは
- イラストの色
- タグ
- フォルダ
- 日付
- 評価
- サイズ
などの項目でイラストを検索できます。モデルやプロンプトなどは『タグ』として登録できるので、その他の項目と合わせて絞り込みましょう。
『あのときのプロンプトってどんな組み合わせだったっけ?』
『あのLoRAのトリガーワード忘れた』
こんなときにとても役立ちます。
メモ画面からプロンプトなどをコピーして、そのままStable Diffusionにペーストすることも可能。Eagleを使うと、保存したイラストがメモとしての役割も持ってくれるのです。
扱えるファイルの種類が多い
出典元:Eagle公式サイト
Eagleではとても多くのファイル形式を扱うことができます。JPGやPNGはもちろん、Webpなどの新しい形式や音楽・動画ファイルまでなんでもアリ。
今後は動画AIもどんどん発展していくでしょう。生成した動画の管理にも困らなくて済みそうです。
簡単な画像編集ができる
生成したイラストのトリミングや反転など、簡単な編集ならEagle上で行うことができます。
ペイントのように記号やモザイクなどの機能もあるとうれしいんですけど…残念ながら記事執筆時点では実装されていません。Eagleは画像編集ソフトではなく管理ソフトなので、仕方ないですね。
安いうえに買い切り型
Eagleの価格は29.95ドル(約4,000円)で、一度購入すれば永久に利用することができます。
何がいいって、このソフト買い切りなんですよ
Eagle私も使ってる!何がいいって、このソフトサブスクじゃなくて「買い切り」なんですよ…!Adobeソフトのファイルもちゃんとサムネ出るし、画像管理ソフトと言いつつフォントとか音声ファイルとかにも対応してるしおすすめ!
— 墓谷内あおい🪦👻 (@spooky_boo_aoi) May 5, 2023
料金を毎月払い続けるサブスク型と違って安心感がありますよね。
約4,000円でEagleが永久に使い放題なのはかなりお得だと思いますが、価値観は人それぞれ。あなたにとって4,000円の価値があるかどうか、無料体験で試してみてください。
クラウドとも同期が可能
出典元:Eagle公式サイト
EagleはGoogle DriveやDropboxと連携・同期することができます。
クラウド上に同期したデータに他のパソコンからアクセスすることもできるので、複数パソコンで作業する方は便利でしょう。
たくさんの画像を一括でエクスポートできる
Eagle上にあるイラストは、一括で任意のフォルダにエクスポート(出力)することができます。
エクスポートの際にはイラストの形式やサイズなどを指定することも可能。このブログにある画像も、容量を軽くするためにEagleでPNG → Webp形式に変更しています。
半分のサイズに縮小してStable Diffusionに放り込み、再度アップスケールして描き込み量を増やす…なんて使い方もできますね。
トリガーワードを覚える必要がなくなる
ちょっとマニアックなポイントですが、LoRAのトリガーワードをいちいちメモる必要がなくなります。トリガーワードの数が多いと、管理がめちゃくちゃめんどくさいですよね。
メモるのを忘れてダウンロードページに行ったら、すでに削除済みで『何の情報も得られなかった…』なんてこともよくある話。
Eagleを使えばそんな心配ともオサラバです。一度でもイラストを生成すると、タグとしてトリガーワードも勝手に記録されます。忘れたらタグからそのときのイラストを検索すればOK。
筆者は新しいLoRAをダウンロードするたびに、(トリガーワードをプロンプトに入れて)メモ代わりに1回イラストを生成しています。
Eagleのデメリット3つ
Eagleのデメリットは以下の3つです。
- スマホからは使えない
- (メイン画面だけ)LoRAのタグ名が表示されない
- 有料のツールである
順番に解説していきます。
スマホでは使えない
Eagleはスマホでは利用することができません。外出先で『イラストの整理したいな…』という方には不便ですね。
公式も『デスクトップ版の開発に注力している』とのことなので、今後のアプデでもスマホに対応する可能性は低いでしょう。
メイン画面のタグではLoRAのタグ名が表示されない
メイン画面の上部にある『タグ』のプルダウンを押したときのみ、LoRAなど『<>』で囲われたタグが表示されません。
サイドバーから『すべてのタグ』を表示すると問題なく表示されるので、そこまで困ることはないんですが…。
今後修正されると思うので、アプデで対応されるのを待ちましょう。
有料のツールである
Eagleをずっと使い続けるためにはライセンスの購入が必要です。
約4,000円とそこまで高価でないとはいえ、購入をためらってしまう方もいるのではないでしょうか。
まずは無料で30日間Eagleを試してみて、『今後も使い続けたい』『4,000円払う価値がある』と思えたら購入するのがおすすめです。『ハズレのソフトにお金を払いたくない』と思うのは当然ですからね。
Eagle無料版の導入方法
Eagle(無料体験版)のダウンロード・インストール方法について解説していきます。
Eagleのダウンロード
まずは公式サイトに行き無料版をダウンロードしましょう。
ダウンロードページに移動するので、そのまま青いボタンをクリック。Macユーザーの方は『macOSはこちら』に進んでください。
Eagleのインストール
ダウンロードが完了したら、Eagle-3.0-build43をダブルクリックするとインストールが始まります。
インストールするフォルダを選び、『Install』ボタンを押しましょう。デスクトップにアイコンを作りたくない方は『Create a desktop icon』からチェックを外すのもお忘れなく。
少し時間がかかりますが、インストールが完了したら『Finish』を押して画面を閉じてOKです。
Eagleの初期設定
インストールしたEagleを開くと、はじめに拡張機能について聞かれます。ここではとりあえず『後で』を選んでください。
次にライブラリを作るかを聞かれるので作成しておきましょう。『ライブラリ』とはEagleで管理する一番大きな単位だと考えておいてください。
もちろん後からいくらでも追加・変更できるので適当に作っておいてOKです。
筆者の例だと『Stable Diffusionイラスト』というライブラリを作っています。このライブラリの中に『アニメ系』『リアル系』などのフォルダがあるイメージ。ご参考まで。
さて、これでEagleが使えるようになりましたが…使い始める前に一度Stable Diffusionの操作画面を開いてください。何よりも大事な拡張機能を導入していきましょう。
拡張機能『sdweb-eagle-pnginfo』の導入方法は以下の記事で詳しく解説しています。
>>【Stable Diffusion】Eagle用の拡張機能『Eagle-pnginfo』の導入方法と使い方
Eagleの簡単な使い方
Eagleの基本的な使い方については公式が動画を出しているので、こちらも確認してください。
この記事ではStable Diffusionで生成したイラストの管理方法に絞って解説していきます。拡張機能も導入していることが前提なのでご了承ください。
試しに、Stable Diffusionで猫のイラストを生成してみます。
生成が終わると、イラストとともにプロンプトやメタデータなどの情報がEagleに自動で送られます。
続いて、同様に犬のイラストも生成しました。『犬のイラストだけ絞り込みたいな』というときは
画面上の『タグ』をクリックすると、タグの一覧が表示されます。上の画像だとプロンプト・ネガティブプロンプト・モデルがタグとして登録されていますが、これは拡張機能の設定で自由に変えることができます。
この中から『a dog』にチェックをつけると
生成時に『a dog』のプロンプトが使われていたイラストだけが表示されるようになりました。
もちろん、複数の項目を組み合わせた検索も可能。『〇月〇日』に『△△のタグ』で生成した『サイズ◇◇』のイラストを探したい、など目的のイラストに合わせた検索ができますよ。
LoRAのトリガーワードのメモ用にも使おう
Eagleを使うと、LoRAのトリガーワードを管理するのも非常に楽になります。
出典元:Civitai
例えば、学校の校舎を再現してくれるLoRaがあります。
出典元:Civitai
でもこのLoRA、トリガーワードが3つもあるんですよね。いちいち覚えているのがめんどうです。
そんなときは、とりあえずこのLoRAとトリガーワードを使ってイラストを生成しましょう。
するとEagleに情報が送られるため、後から簡単にトリガーワードを把握することができます。次にこのLoRAを使うときは、EagleからプロンプトをコピーしてStable Diffusionに貼り付けるといいでしょう。
Eagle利用者の口コミ
出典元:Eagle公式サイト
最近ではStable Diffusionの普及により、Eagleユーザーがさらに増えてきているようです。
もっと早く導入しても良かった
画像ファイル管理に導入したEagle
生成画像が1500枚を超えてから導入してみたわけだが、もっと早くても良かった。
画像ファイルの他にも対応している。動画ファイル、テキストファイル、クリスタファイル等活用方法は多岐にわたる。@eagle_app https://t.co/3yCVjBIWMh pic.twitter.com/7iljxf5xep
— やねぐら工房 (@xJ2pD0EgLEitfdz) April 27, 2023
めっちゃ良さそう
eagle導入してみたけどめっちゃ良さそう。ファイル名とプロンプトの管理も分けられのに加えて画像に使われてる色とカラーコードも分かるのすごく便利そう pic.twitter.com/Q72uNLfde4
— 伍十二いさな (@isana_isofuta52) May 2, 2023
Eagleガチ便利だ
eagleガチ便利だ プロンプトをタグとして持ってきてもらうようにすれば画像整理できるし
— トリニダード・十和子 (@towacott) May 24, 2023
Twitter上でもStable Diffusionユーザーに大好評です。
まだ日本ではEagleの存在が浸透しきっていない感があるので、今後はもっと利用者が増えていくのではないでしょうか。
Eagleに関するよくある質問
ライセンスは何台のパソコンに使える?
1つのライセンスで2台まで利用可能。3台以上のマシンで使いたい方は追加でライセンスを購入する必要があります。
お得なクーポンとかないの?
Eagleは学生・教職員向けの割引プランを提供しています。
クーポンを付与してもらうには
- 学生の場合
└ 写真付きの学生証(スキャン)
└ 在学証明書
- 教職員の場合
└ 教育職員免許状(スキャン)
└ 在職証明書
これらの書類を
- edu@eagle.cool
あてにメールを送ることが必要です。
割引額は29.95ドルの30%=1,000円くらいなので、手間とお金を天秤にかけて申請するかどうか決めましょう。
パソコンが故障したら?
パソコンが故障・紛失してもEagleのライセンスがなくなるわけではありません。
新しいパソコンにコードを再登録すればOKです。
どうやって有料版に切り替えるの?
Eagleの無料体験版を使っていると、画面の右下に『残り〇日』という表示が出ます。この部分をクリックすると
購入画面に移動します。『今すぐ購入』をクリックすると
氏名の入力画面に。支払方法はPayPalのみなので注意しましょう。
なお氏名入力欄の右側には『クーポン使用?』との文字があります。もしあなたが学生・教職員でクーポンを持っているのなら忘れずにコードを記入しましょう。
PayPalにログインし
支払い元の残高を選んで『購入を完了する』ボタンをクリックすると
手続きが完了し、シリアルコードが表示されます。コード右側の『有効化』を押すと
Eagleの画面にポップアップウインドウが現れるので、内容を確認のうえ登録しましょう。
登録をクリックすると切り替えが完了し、『残り〇日』という表示が消えます。今後は日数なんて気にせずEagleを使い続けられるようになりました。
なおメールでもシリアルコードが送られてくるので、2台目のパソコンにも導入したい場合はここからコードをコピペしましょう。
『【無料体験】Stable Diffusionで生成したイラストを管理できる『Eagle』の使い方』のまとめ
- Eagleは世界的に有名な画像管理ツール
- プロンプトなどのメタデータを自動的にタグとして保存可能
- 30日間無料体験してみてから購入するかどうかを決めよう
ここまでお読みいただきありがとうございました!
他にもわからないことがあったら以下の記事をお読みください。初心者向けにStable Diffusionの使い方を一から解説しています。