Stable Diffusionで写真のような背景・風景イラストを生成する方法
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こういったお悩みにお答えします。
Stable Diffusionを使えるようになったら、人物だけでなく美しい背景・風景のイラストも生成したいですよね。モデルやプロンプトによってどのくらい異なるのでしょうか。
この記事では
- 【Stable Diffusion】背景・風景に関する呪文(プロンプト)
- 写真のような背景・風景が得意なリアル系モデル
- 2次元の背景・風景が得意なアニメ系モデル
- 美しい背景・風景用のLoRA
- もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
- 生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
これらについて解説していくので、最後まで読むとStable Diffusionを使ってめちゃくちゃ美しい背景・風景イラストを生成する方法がわかります。
初心者の方・Stable Diffusionに関してわからないことがある方は以下の記事も読んでみてください。Stable Diffusionのダウンロード方法や使い方について詳しく解説しています。
>>【完全初心者用ガイド】Stable Diffusionの使い方を徹底解説!
【Stable Diffusion】背景・風景に関する呪文(プロンプト)
背景・風景に関する呪文(プロンプト)をざっくりまとめました。
呪文(プロンプト) | 効果 |
landscape | 自然 |
cityscape | 都市 |
seascape | 海 |
starry background | 星空 |
rainbow background | 虹 |
floral background | 花 |
photo background | 写真風 |
multicolored background | カラフル |
sepia background | セピア色 |
white background | 白 |
gradient background | グラデーション |
simple background | シンプル |
blurry background | 背景をぼかす |
best quality・masterpieceなどの品質系プロンプトや、EasyNegativeなどのTIも結果に大きく影響します。きれいなイラストを生成したい場合は忘れずに併用しましょう。
遠景の人物を描いてほしい場合は、wide shotやvery wide shotを入れるのがおすすめ。百発百中ではないですけどね。
写真のような背景・風景が得意なリアル系モデル
世の中にはたくさんのリアル系モデルがありますが、写真のような背景・風景を描いてほしいときはどれを選ぶといいのでしょうか。
モデル間の違いを比較してみます。
今回対象にするモデルは以下の4つ。
- BRA V5
- Chilloutmix
- kisaragiMix
- majicmixRealistic
それぞれのモデルで風景のイラストを生成してみると
landscape
cityscape
seascape
このような結果に。どのモデルでも美しい風景を描くことができ、筆者にはそれほど違いがわかりませんでした。
少なくとも『モデルが〇〇だと低レベルな風景しか描けない』ということはなさそう。写真のような風景のイラストを生成したいなら、モデルよりもプロンプトや解像度にこだわる方が効果的でしょう。
2次元の背景・風景が得意なアニメ系モデル
アニメ系でも同様に比較してみましょう。
- 7th anime v3
- abyssorangemix2SFW
- breakdomain anime
- Counterfeit V3.0
landscape
cityscape
seascape
こちらもクオリティの違いはよくわからず。Counterfeitは毎回他モデルと違った結果になりますね…。
どのモデルでも、それぞれの美しい風景のイラスト生成できるでしょう。
美しい背景・風景用のLoRA
プロンプトだけではなく、LoRAを使って思いどおりの背景・風景に近づけることもできます。たくさんのLoRAやTIなどが公開されているので、あなたの好みに合ったものを探してみてください。
背景・風景用のLoRAを参考に3つ紹介します。
- Cosmic Landscapes
- Sakimori
- Underwater photo
Cosmic Landscapes
出典元:Civitai
宇宙のような風景のイラストを生成できるLoRA。
かっこよく怪しめな雰囲気のイラストが多いです。
トリガーワードがめちゃくちゃ多いので、Eagleとかで画像+プロンプトをしっかり管理している人じゃないと使いこなすのが大変かも。
>>【無料体験】Stable Diffusionで生成したイラストを管理できる『Eagle』の使い方
>>Cosmic Landscapesのダウンロードはこちら(Civitai)
Sakimori
出典元:Civitai
色鮮やかな風景イラストを生成してくれるLoRA。
イラストによっては鮮やかすぎて毒々しくなってしまうこともあるので
夜景とかに適用してもいいかも。
>>Sakimoriのダウンロードはこちら(Civitai)
Underwater photo
出典元:Civitai
水中で撮影したような美しいイラストを生成できるLoRAです。
>>Underwater photoのダウンロードはこちら(Civitai)
もっとスムーズにイラストを生成したいなら…
もしあなたがもっと快適にAIイラストを生成したいなら、グラボを見直してみるのがおすすめです。
グラボはAIイラストを生成するうえで最も重要なパーツ。いくらCPUやメモリが高性能でもグラボがしょぼかったら致命的です。
本格的に取り組んでいくのなら、グラボにはケチらず投資しましょう。最低でも12GBのVRAMは確保しておきたいところ。VRAMが2GB・4GBくらいしかない古いグラボだと高解像度化や学習に大きな支障が出てしまいます。
コスパを重視する方・予算が5万円以下の方はRTX 3060一択と言っていいでしょう。
もう少し予算が確保できて、さらにハイスペックなグラボに興味がある方は以下の記事もお読みください。きっとあなたに合ったグラボが見つかりますよ。
>>【コスパ重視】Stable Diffusionにおすすめのグラボ3選!
PCごと買い替えを検討している方は以下の記事をお読みください。快適にStable Diffusionを使えるマシン3選を紹介しています。
>>Stable Diffusionにおすすめのパソコン3選と推奨スペックを解説!
生成した大量のイラストを簡単に管理する方法
Stable Diffusionで生成した大量のイラストを効率的に管理したいなら『Eagle』というツールがおすすめ。
イラストを生成するとメタデータが自動でEagleに送られ、タグやメモとして保存されます。このタグを使うことで検索や管理がとても楽ちん。
例えば『a dog』というタグで検索すると、そのプロンプトで生成されたイラストだけを表示することができます。『あのイラストどんなプロンプトで生成したっけ?』『LoRAのトリガーワード忘れた』なんて迷うことがなくなります。
Eagleは本来『約4,000円・買い切り型』の有料ツールですが、30日間の無料体験ができるので、とりあえず試してみてください。
『Stable Diffusionで写真のような背景・風景イラストを生成する方法』のまとめ
- 背景・風景のイラストを生成するうえで、モデルによる差は小さい
- 好みのジャンルが決まっているならLoRAを使うのも有効
- 人物も大事だけど、背景・風景にもこだわろう!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
他にもわからないことがあったら以下の記事をお読みください。初心者向けにStable Diffusionの使い方を一から解説しています。